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インスタグラムのイメージ画像

近年、写真共有SNSのInstagram(インスタグラム)が注目を集めています。インスタグラムの特徴は写真を核として情報を共有することにあり、「インスタ映え」などの言葉に代表されるように、良い写真がバズると「何万、何十万のアクセスが発生し、莫大な広告効果があります。

綺麗な風景な美味しそうな食事といった写真に訴求力があるコンテンツにとっては良い集客ツールで、工務店が建築した住宅の施工事例やおしゃれな家具のコーディネートなどもインスタグラムでは拡散されやすいコンテンツとなりえます。

本コンテンツでは工務店がインスタグラムを活用するメリットとインスタグラムを活用してマーケティングしている工務店の事例について紹介します。

工務店がインスタグラムを使うメリット

インスタグラムはSNSの中でも次のような特徴を持っています。

  • 3,000万人以上のアクティブユーザーがいる大手SNS
  • 写真中心のコミュニケーションで工務店の施工事例の魅力を伝えやすい
  • 20代、30代のこれから家を建てる層にアプローチしやすい
  • 広告のターゲットを居住地域、年齢、趣味などで細かく絞れる

利用方法は他のSNSと同様に多岐にわたりますが、具体的には下記のような利用が考えられます。

インスタグラムの利用方法
  • コンテンツの魅力によって新規フォロワーを集め、そこから顧客化する
  • 検討中の顧客に定期的に情報を発信し成約率を向上させる
  • OB客とのコミュニケーション及びそこからの紹介案件の獲得
  • 社の雰囲気やこだわりなどを伝えて採用の精度を高める
  • 自社の世界観を伝え、フォロワーを獲得することにより工務店をブランディングする

インスタグラムは特にこれから家を建てる世代が多く、工務店の魅力や技術が伝わりやすい写真中心のコミュニケーションなので工務店の集客に向いているツールです。

工務店の活用事例10選

工務店におけるインスタグラムの活用方法は大きくわけて、次の4つに分類できます。

工務店におけるインスタグラムの活用方法
  • 家づくりに関する知識を伝える
  • 施工事例でユーザーに魅力を伝える
  • ユーザーとの接点を強化する
  • 会社の雰囲気を伝え採用に役立てる

もちろん、1つのアカウントを複数の目的のために同時に使うことも可能です。いずれにしても、インスタグラムはSNSの中でも工務店集客に向いているツールなので、どうすればSNSを通じて自社の魅力を知ってもらえるのか創意工夫しながら運用することが求められます。

工務店の活用事例10選と共に活用のポイントについて紹介します。

パターン1:家づくりに関する知識を伝える

例えば、「良い土地の探し方」、「失敗しない工務店の選び方」といったコンテンツをWebサイトに掲載してアクセスを増やすコンテンツマーケティングという手法がありますが、良質な知識コンテンツはSNSにおいても強力な武器となります。インスタグラムは写真に特化したSNSですが長文も掲載できるのでSNSでコンテンツマーケティングを実施することにより、フォロワー数アップ、顧客の信頼度向上などが見込めます。

ただし、写真主体のコミュニケーションなのでサムネイルで魅力が伝わらなければ閲覧されず、良い効果も得られないので、ユーザーが興味を持ちそうなサムネイルを工夫して制作しなければなりません。

中内工務店

Instagram中内工務店

中内工務店はインスタグラムでオーソドックスな知識系コンテンツの配信をしています。サムネイルはコンテンツに関連する施工事例の写真を明るめに撮影した上で、中央部分に半透明の白枠に明朝体でシンプルにタイトルだけを書くということで、とても見やすくなっています。

また、完成見学会やLINE@へのフォロワーの誘導など、次の営業につなげる導線もきちんと設計されています。
SNSマーケティングにとって重要なのは継続することですが、どうしてもSNSにこだわりすぎるとかえって投稿しづらくなり、フォロワーとの接触頻度が低下、投稿にコストがかかりすぎかねません。一方で、中内工務店のようなシンプルだけどもマーケティングの必要条件を満たしたインスタグラムの運用の仕方は長続きしやすく、とりあえずインスタグラムを始めてみようという気軽な工務店にとっても参考になります。

中内工務店のインスタグラムアカウント(@nakauchikoumuten)

小堀材木店

Instagram小堀材木店

小堀材木店は2020年1月にインスタグラムアカウントを開設した工務店です。「材木」と名のついている通り、材木の立場から家づくりについて紹介する投稿を行っています。

例えば、注文住宅のコストカットポイントや完成住宅でチェックすべきポイントなどをすべてプレゼン資料のように画像化して紹介しているのが特徴です。

このような知識系コンテンツの場合、つい手間がかからないし、要旨をまとめず長文で投稿すれば良いと、ついサムネイルだけ作って後は文章として投稿しがちです。しかし、小堀材木店の投稿のようにあえて文章部分を画像にすることによって、ユーザーが理解しやすいように要旨を凝縮したり、フォントサイズや色味を工夫してよりユーザーが理解しやすいようにコンテンツを洗練させたりといったことが可能となります。

あくまでも画像ベースでコミュニケーションが完結できるように工夫することはインスタグラムらしい手法だといえます。

小堀材木店のインスタグラムアカウント(@kobori_timber)

madree(マドリー)

Instagram madree

madreeはスタジオアンドビルト株式会社が運営する、工務店とユーザーのマッチングサービスです。建築家が作成した間取りを毎日投稿しており、フォロワーは30万以上いて、1日で1,000件以上のいいね!を獲得する投稿もあります。

間取りには生活導線や用途、ライフスタイルなど施主様の様々な要望と工務店の創意工夫が込められており、単体の施工事例を見るよりもユーザーにとって参考になる情報が多く散りばめられています。

使用されている部材やデザインによる空間の空気間は間取り図だけでは伝わりにくいかもしれませんが、初期段階のユーザーにとって間取りは自分が建てようとする家をイメージするための重要なコンテンツとなります。

madreeのインスタグラムアカウント(@madree.jp)

takumi_hayashi_hapinice_(林美健)

Instagram 林美健

takumi_hayashi_hapinice_は愛知県にある林美健という工務店の三代目社長が個人名義で運営しているインすらグラムアカウントです。フォロワーは1万人いて、工務店の代表の視点から土地選びから家づくり、住宅ローンのことまで家づくりにまつわるさまざまなことを施工事例の合間に紹介しています。

このアカウントの特徴はYouTubeと連動していることです。知識系コンテンツの場合、解説などが写真だけでは伝わらないことも多いので、インスタグラムには一定の限界があります。家づくりなどのじっくり解説するべきコンテンツはインスタグラムよりもYouTubeの方がユーザーに情報を伝えやすいので、写真数枚で伝えられる情報、じっくりしたい情報はYouTubeに投稿してインスタグラムで告知といった使い分けをすることによって、ユーザーの満足度を高めやすくなります。

インスタグラムだけのフォロワーにするのではなくYouTube、LINEなど複数SNSでフォローしておくことによりユーザーのグリップ力が向上します。

takumi_hayashi_hapiniceのインスタグラムアカウント(@takumi_hayashi_hapinice_)

パターン2:施工事例でユーザーに魅力を伝える

工務店の施工事例は単体で魅力的なコンテンツとなります。ただし、普通に撮影した写真をアップロードするだけでは十分に住宅の良さが伝わらない場合はあります。撮影アングルや照明など写真撮影のテクニックを駆使したうえで、画像加工ソフトで修正をするといった細やかな作業が求められます。

また、インスタグラムは2020年現在360度カメラには対応していませんが、360度カメラで撮影した画像をInsta360などのアプリで加工してインスタグラムにアップすれば、より没入感のある画像・動画も共有できるようになります。

写真は奥の深い媒体なので施工事例を魅力的に伝えられるように、工夫しなければなりません。

安成工務店

Instagram 安成工務店

天然乾の近県産スギ材と自然エネルギーを活用した発電システム「OMソーラー」を使った家づくりをしている工務店です。投稿はシンプルに画像と説明文だけで構成されています。シンプルな画像ですが、インテリアまできちんとこだわっていたり、全貌が早くしやすいようにカメラアングルを工夫したりと様々な配慮が行き届いた投稿が行われています。

また、ユーザーのコメントに対して全件レスポンスするといったようにユーザーとのコミュニケーションを大切にする姿勢もうかがえます。
安成工務店の投稿からもわかるとおり、木の家を強みとしている場合は、木の木目や質感がわかりやすいように照明をあてるなどして明るめ、住宅内のインテリアも木が映えるように差し色としてシンプルなものを用意する方が良いです。

安成工務店のインスタグラムアカウント(@yasunari_komuten)

竹村工務店

Instagram 竹村工務店

奈良県にある竹村工務店の施工事例専用のインスタグラムアカウントです。施工事例に特化して丁寧に作られています。施工事例は写真1枚だけでも充分絵になりますが、それに満足せずにサムネイルに丁寧に施工事例と調和するように文字入れを行ってユーザーの興味を惹こうとしています。また、「VRで見るROOM TOUR」という挑戦的なコンテンツにも挑戦しています。

見学会やイベントの告知といった、ただフォローされている状態から会って接点を持って営業できる状態にするためのフックもインスタグラムアカウントの中に散りばめているので新規集客のために施工事例をインスタグラムに投稿する際のお手本にしたいアカウントです。

竹村工務店のインスタグラムアカウント(@takemurakoumuten)

黒澤工務店

Instagram 黒澤工務店

黒澤工務店は洗練されたデザインと最先端の住宅性能などを強みとしている工務店です。高級感のある施工事例をインスタグラムではアピールしています。高級感のある施工事例を紹介する場合は、光の当て方が重要です。いたずらに明るいだけでは親しみやすい感じがでてしまいます。高級感を作るためには写真の中に陰影を作るのが大切なので、黒澤工務店の撮影方法をもとに写真の撮影の仕方にこだわった方がよいです。

また、この会社はインスタグラムストーリーの質問機能やライブ配信機能を使って双方向のコミュニケーションにも挑戦しています。

黒澤工務店のインスタグラムアカウント(@k_kuro30)

パターン3:ユーザーとの接点を強化する

インスタグラムのフォロワー数がいくら増えても、実際の売上や新顧客に繋がらなければあまり意味はありません。そのためにはユーザーとの接点をインスタグラム上につくらなければなりません。

例えば、インスタライブでユーザーとコミュニケーションを取ったり、投稿から工務店のイベントの告知や資料請求のような問い合わせのフックとなるコンテンツを用意したりといった手法が考えられます。

ただフォローされている状態からいかに営業を進めていくのか、インスタを活用するマーケティング担当者と営業担当者で一緒に考えなければなりません。

ハウスクラフト

Instagram ハウスクラフト

三重県で注文住宅を販売している工務店で、インスタグラムの投稿は写真にこだわっているものの総じてシンプルです。注目すべきはストーリーの部分で、お客様の声や、イベント告知、アンケート、求人案内など通常Webサイトに誘導するようなコンテンツがすべてインスタグラムだけで完結するようになっています。

また、ハウスクラフトではIGTV機能も使用しています。IGTVとはインスタグラム上で最大60分程度までの動画を共有できる機能で、投稿動画内にリンクや文章、ハッシュタグなどを設置できるので、通常の動画よりも少し便利になっています。また、インスタライブを配信修了後にそのままIGTVにアーカイブとして残しておくことも可能です。ハウスクラフトではこの機能を使用して、モデルハウス案内の動画などを残しています。

インスタグラムはSNSとして多機能かつまだまだ新しい機能が追加されると考えられます。これらの機能を使いこなすことによりユーザーとの接点をより強化できます。

ハウスクラフトのインスタグラムアカウント(@housecraft.jp/channel)

ナチュールホーム

Instagram ナチュールホーム

ハウスクラフトよりさらにIGTVの投稿が充実しているのが岐阜県にあるナチュールホームです。ナチュールホームでは家づくりの質問会をインスタライブで実施し、IGTVにアーカイブを残しています。またOBへのインタビューなども投稿されています。

また、投稿キャプション部分もブログのように充実しており情報が濃く、コメントについて丁寧にレスポンスをしていることからもナチュールホームの丁寧な顧客対応がうかがえます。

インスタグラムを使ったコミュニケーションのお手本としたい事例の1つです。

ナチュールホームのインスタグラムアカウント(@naturehome1)

パターン4:会社の雰囲気を伝え採用に役立てる

集客と同様に、採用にもインスタグラムは活用できます。ただし、集客用のインスタグラムアカウントとはユーザー層も投稿すべきコンテンツも異なるので、できれば集客用と採用用はわけて運用した方が良いです。

楓工務店

Instagram 楓工務店

奈良・京都南部エリアで活動している楓工務店では集客用のアカウントとは別に採用のためのアカウントを運用しています。採用アカウントではインターンや選考会、誕生日会などの社内イベントの様子が投稿されています。

これらの投稿は通常集客用アカウントには投稿することはないので、採用独特の投稿だと考えられます。

採用専用のインスタグラムアカウントを開設することによって、採用母集団の形成、内定者の辞退率低下などの効果が期待できます。

楓工務店のインスタグラムアカウント(@kaedesaiyo)

インスタグラムを使いこなして集客に成功する

インスタグラムはSNSの中でも特に工務店向けのツールです。写真共有をベースにしていますが、動画、文字によるコミュニケーションも可能で、使いこなすことによって集客にも大きく貢献する可能性があります。

ただし、投稿自体は簡単に行える反面、使っている工務店も徐々に増えてきたためただ単に投稿しただけでは成果は上がらなくなってきています。ノウハウを研究したうえで、正しい手法でインスタグラムを活用することが求められます。

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