工務店マーケティングにおいてはSNSごとの特徴やユーザーの使い分け方を把握したうえでユーザーの目的に沿ったSNS活用が求められます。
本コンテンツでは、日本でのアクティブユーザー数の多いSNSである、LINE、Youtube、Twitter、Instagram、Facebook、TikTokの6つのサービスに関して、最近どのように使われているのかを解説します。SNSによってユーザー層、使い方は異なるため、その特徴を踏まえた上で工務店集客に活用しましょう。
- LINE、Youtube、Twitter、Instagram、Facebook、TikTokの6つのサービスをユーザーはどんな風に利用しているか
- ユーザーの利用方法を踏まえて、工務店集客にどう活かすか
本コンテンツの学習にかかる目安時間は5分〜10分程度です。
本コンテンツの目次
LINE
LINEは日本での月間アクティブユーザー8,900万人を誇る日本最大のSNSです。
40代以下では利用率が90%を超えているなど生活に定着しており、老若男女問わず全世代が活用している消費者の日常生活に欠かせないSNSです。
日常のコミュニケーションに使用
何か新しい情報を収集したい、暇つぶしをしたいというよりも家族、友人、同僚などとの日常的なコミュニケーションに使用される傾向があります。
日頃から目に入りやすいので工務店集客においてはメルマガの代わりに使用される傾向があります。もちろん、お客様とのやりとりもLINEで行うといったことも可能です。
新規集客よりもリピート対策に使いやすい
他のSNSと比較するとLINE内でプロモーションして新しいユーザーをゲットするといったことは困難です。工務店集客においてはLINE内で新規顧客を獲得しようとするよりもリアル・Web集客で獲得した顧客との接点としてLINEを活用するのが良いでしょう。
YouTube
YouTubeは日本での月間アクティブユーザー6,500万人を誇るSNSで全世界20億人以上のユーザーが使用しています。
様々な企業・個人が参入しており、動画の質・量が上がっており、テレビの代わりになんとなくYouTubeを見ているといったユーザーも増えています。
参考:
工務店のYouTube動画集客戦略~企画例つき~
工務店のYouTube活用事例10選
動画の方が良い情報はYouTubeで検索
Youtubeは時間つぶし、調べものの両方の用途で使用されるSNSです。
前者についてはお気に入りのYouTuberの動画をずっと見る、とりあえずテレビ代わりにずっと再生しているといった使い道が考えられます。
後者については例えば料理の作り方、DIYの仕方といったように動画を見た方が理解しやすいコンテンツを調べるためにYouTubeを活用する傾向があります。
工務店集客においても部屋のコーディネート、工作の仕方などさまざまなコンテンツが集客源となる可能性があります。
本格的に活用するなら編集作業が大変
YouTubeはSNSの中でも運用に労力が必要なSNSです。
動画を作り込もうとすると文章や画像よりも多くの時間が必要になりますし、他の発信者も動画を閲覧してもらえるようにさまざまな工夫を施しているので、編集作業にとても時間がかかります。しかしその分、画像やテキストよりもより多くの情報を届けることができます。
Twitterは日本での月間4,500万人程度のユーザー数を誇るSNSです。
実はLINE、YouTubeに次いで3番目に日本でアクティブユーザー数が多いサービスです。2006年にサービス開始した15年以上続く老舗SNSでもあります。10代~30代の比較的若い方の利用率が高いです。
参考:
工務店がTwitterで集客する方法
工務店のTwitter活用事例5選
趣味・匿名でのつぶやきに使用するユーザーが多い
Twitterは匿名で気軽に使用できるSNSです。
プライベート用、趣味用、仕事用といったように一人で複数アカウント使用して、目的ごとに使い分けるのが他のSNSよりも一般的です。
リツート機能によって発信した情報を急拡散できるチャンスはありますが、情報が伝播しやすいメディアなので炎上もしやすい傾向にあります。
即時性の高い、細かい情報を調べたいときに使用
即時性の高い、世の中のトレンドや速報を得るために使うユーザーが多く存在します。
また、自分の関心のある人をフォローするサービスですから、自分の好きな趣味の領域に特化して情報を得ているユーザーも多いです。
受動的に情報を受け取るだけでなく、細かい情報を調べたいときに使用されるのがTwitterです。例えば、どこどこでイベントをやっているみたいだけど実際の会場の様子を見たい、今週のあの漫画のみんなの感想について知りたいといったようにメディアやニュースでは分からない、細かな情報やリアルタイムの情報、個人の感想、意見などを探す際に活用します。
検索した際にうまくひっかかるように、イベントの情報や工務店の紹介などを伝えていくことが大切です。
日本でのユーザー数3,300万人以上を誇り、特に10~20代の若いユーザーが多いSNSです。
Instagramは工務店のマーケティングにも活用されるSNSで画像ベースのコミュニケーションができることに強みがあります。ハッシュタグベースでユーザーは必要な情報を検索するのでハッシュタグ対策が必要です。
参考:
Instagram(インスタグラム)の使い方 初級編
インスタグラムの使い方 基本編~工務店の活用事例10選~
友人とのコミュニケーション・情報収集
友人とのコミュニケーション・情報収集に使いがちなSNSです。
ハッシュタグをうまく活用して、投稿を見ているユーザーを増やしそこからフォロワー、問い合わせを増やすのが基本的な戦略です。
DMをメッセンジャーやLINEの代わりに使う
特に若年層ではLINEやFacebookメッセンジャーのようにチャットに特化したサービスではなく、instagramのDM(ダイレクトメール機能)を通じてコミュニケーションを取る傾向があります。
LINEよりもよりカジュアルなメッセージツールとして定着しつつあります。InstagramのDMから問い合わせをもらうといったことも考えられるので、DMが届いているか確認しましょう。
実名制のSNSで日本では2,600万人程度のユーザーが使用しています。
Instagramにアクティブユーザーが越されてしまいましたが、今もなお人気のSNSの一つです。
参考:
工務店のFacebook活用法
工務店のFacebook活用事例5選
比較的高齢層を狙うためのSNS
他のSNSと比較しても、比較的アクティブユーザーの年齢層は高めの傾向です。
40代以降のユーザーにアプローチしたい場合には適したSNSです。
また、実名制のSNSなので他のSNSと比較してもユーザーは紳士的に行動する傾向があります。
リアルな結びつきを深めるために活用する
実名制のSNSなので、工務店集客の中でも比較的リアルなつながりを維持するために使うSNSです。
現在営業中、検討中のお客様はもちろんOB客に定期的に情報発信をする、お客様のリアルな最近の動向をチェックするためにも活用できます。
TikTok
日本でのアクティブユーザー数は1,000万人弱と他のSNSと比較してもまだユーザー数が控えめですが、特に若年層には強い影響力があります。InstagramやYouTubeに代わって徐々に流行の発信源になりつつあります。
世の中のトレンドをキャッチする・暇をつぶす
TikTokでは短尺のさまざまな動画が自動再生されます。
そのため、何らかの目的を持って情報を調べるというよりも、暇つぶしに何となく見る、そして漠然と世の中のトレンドを把握するといった使い方をするユーザーが多い傾向にあります。
YouTubeの誘導や社内の雰囲気を伝えるのに活用
検索キーワードで投稿を絞って探し物をするよりも何となく閲覧するユーザーが多いので工務店が想定しなかったユーザーにリーチできる可能性があります。短尺のダイジェストだけTikTokにアップして詳細を知りたいユーザーをYouTubeに誘導したり、会社の雰囲気を伝えるミニ動画をアップしたりといった使い道が考えられます。
工務店集客におけるSNSの使い分け方
6つの主要SNSを紹介しましたが、この6つのSNSを完璧に使いこなす、高頻度で投稿しようとすると専任担当者1人をおいても間に合いません。特に中小規模の工務店の場合は営業事務の方が兼務していることも多いので、使用するSNSの選択が必要です。
常時更新するSNSは1種類、多くても2種類程度までにするべきです。ただし、FacebookとInstagramに同じような投稿をしたり、短尺の動画であればTikTok、instagramの両方にアップしたりといったように1つのコンテンツを複数SNSでアップして省力運用する方法もあります。
どのSNSを使用するかは工務店の方針にもよりますがinstagramを使用するのがベターだと考えられます。
参考:工務店のSNS活用術