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アクセス解析ツールの選び方 測定方法の違いを解説

アクセス解析とは、Webサイトを訪れたユーザーの行動を分析することを指します。

アクセス解析によって、Webサイトの課題を見つけ出し、Webサイトを改善していくことは、工務店集客においてとても大切なことです。

アクセス解析ツールには、データの測定方法に3つの種類があります。それぞれの特徴を理解し、目的に沿ったツールを選ぶ必要があります。

本コンテンツでは、アクセス解析ツールの測定方法の違いと、ツール選択のポイントについて解説します。

本コンテンツで学習できること
  1. アクセス解析ツールの3つの測定方式のメリットとデメリット
  2. アクセス解析ツールを選ぶ際のポイント

本コンテンツの学習にかかる目安時間は5分〜10分程度です。


アクセス解析ツールの3つのデータ測定方法

Webサイトに訪れたユーザーの行動を知ることは、Webサイトの改善に欠かせません。その分析には、アクセス解析ツールを利用します。

アクセス解析ツールの代表例はGoogle Analytincsです。すでに導入されている工務店も多いことでしょう。

参考:Google Analyticsの使い方 分析方法を知る
参考:【工務店向け】初めてのGoogle Analytics使い方講座

アクセス解析ツールには、大きく分けて3つの種類があり、それぞれデータの収集方法が異なります。それぞれの特徴について解説します。



Webビーコン型(タグ型)

Webビーコン型とは、Webサイトにタグを埋め込み、そのタグによってアクセスデータを取得するデータ収集方式です。取得されたアクセスデータは解析サーバーに蓄積され、それを利用して、分析を行います。

アクセス解析ツールとして最も一般的なGoogle AnalyticsやAdobe Analyticsもこの方式です。

Webビーコン型のアクセス解析ツールを利用する際には、WebサイトのHTML内にJavaScriptのタグを埋め込む必要があります。そのため、Webビーコン型はタグ型とも呼ばれます。

Webビーコン型アクセス解析ツール利用のメリット・デメリット

Webビーコン型アクセス解析ツールでは、取得できる指標が多く、精度の高い分析ができることが特徴です。


タグを埋め込めば利用が開始が可能です。Google AnalyticsもWebビーコン型アクセス解析ツールにあたりますが、無料で利用できるという手軽さもあります。

一方、タグを埋めていないページの分析ができない点は注意が必要です。Webビーコン型のアクセス解析ツールでは、タグによってデータを蓄積、分析します。そのため、タグを埋め忘れてしまった場合や記述を間違えてしまった場合は、そのページのデータは送られず、分析はできなくなってしまいます。

サーバーログ型

サーバログ型とは、Webサーバ上に記録されたアクセスログファイルをもとに解析を行う方式のことです。 ユーザーがWebサーバーにページ表示のリクエストを行うと、「アクセスログファイル」としてリクエストがWebサーバーに保存されます。解析マシンが、定期的にアクセスログを取り込み解析を行います。

レンタルサーバーを利用している場合、付属サービスとしてサーバーログ型アクセス解析ソフトが利用できることが多いです。

サーバーログ型アクセス解析ツール利用のメリット・デメリット

サーバーログ型では、サーバーに記録されたアクセスログを利用するため、Webサイトに手を加えずに解析ツールを利用できます。
また、ユーザーだけでなく、Googleなどの検索エンジンのクローラーがいつ、何件来たかといった分析も可能です。

一方で、Webサイト上のユーザーの動向を分析するとなると、Webビーコン型に比べると利用できる情報が少なくなってしまいます。たとえば、リピーターかどうかの判定はできません。また、リアルタイムの分析は苦手としています。

パケットキャプチャリング型

パケットキャプチャリング型とは、ユーザーとWebサーバーの間でやりとりされる「パケット」と呼ばれるデータを収集し解析する方式です。

ユーザーがWebサーバーにページを表示するリクエストを行う際、ユーザーとWebサーバーの間でやり取りされる情報を「パケットキャプチャ」という専用装置で読み取ります。そのデータを解析用のサーバーに送信し、解析します。

パケットキャプチャリング型アクセス解析ツール利用のメリット・デメリット

パケットキャプチャリング型アクセス解析ツールでは、リアルタイムのログを集計できるため、直前のアクセスを分析することができます。また、JavaScriptなどのタグに対応していないブラウザでアクセスしたユーザーの情報も分析ができます。Webサーバーの負荷が軽減されるため、大規模なサイトでも効率的に分析が可能です。

一方、ブラウザのキャッシュを使った分析ができないといったデメリットもあります。また、解析用のサーバー設置が求められるため、コストが他の2つの方式に比べてかさみます。

アクセス解析ツールの選び方

アクセス解析ツールのデータ測定方式による違いを踏まえたうえで、アクセス解析ツールを選ぶポイントを解説します。

導入の目的をはっきりさせる

アクセス解析を行う目的を明確にしたうえで、それにあったツールを選ぶ必要があります。

アクセス解析ツール導入の前に、Webサイトの「何を改善したいのか」「どんなデータが必要か」を明らかにしましょう。前述の通り、測定方式によって、取れるデータが異なるので、必要な分析が可能なツールを選ぶ必要があります。

使いやすい

ツールが操作しやすいことは大切なことです。計測方式ごとに複数の種類のアクセス解析ツールが存在します。その中で実際に利用する人が使いやすいツールを選びましょう。

Webサイトの規模によっても適したツールは違います。また、不要な機能があると逆に使いづらいこともあるため、自社にあったツールを導入しましょう。

費用対効果があうか

得られる効果に対して、費用があっているかも検討に必要な観点です。

ツールの費用だけを考えると無料ツールが安価ですが、ツールを操作する人の時間やWebサイトを改善した際に得られる利益を勘案すると有料ツールの導入の方が適している場合もあります。

予算の中で、より効果が得られるツールを選ぶ必要があります。

アクセス解析でより効果的なWebサイト運営を

アクセス解析ツールの利用においては、目的を明確化し、適したツールを選ぶことが肝心です。より多くの集客が見込めるように、Webサイトの改善を進めていきましょう。

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