SNSにおける代表的な存在がFacebookで日本だけでも月間4,000万人以上のユニークユーザーが利用していると言われています。Facebook広告を活用して集客をしている工務店も数多く存在します。本コンテンツではFacebook広告とは具体的にどのような広告なのか、どのくらいの費用をかけるべきなのかについて解説します。
本コンテンツの目次
Facebook広告の種類
Facebook広告は目的や掲載場所といった要素によって様々な広告枠が設定されています。Facebook広告を出稿する際はまず最終的にどのような目的を達成するためにFacebook広告を出稿するのか明確にしてください。
目的別の広告の種類
上の画像はFacebook広告の新規広告作成画面をキャプチャしたデータです。Facebook広告は目的別に次の7種類の広告が用意されています。
- ウェブサイトへのアクセスを増やす
- 予約を増やす
- 投稿を宣伝
- 問い合わせを増やす
- Facebookページを宣伝
- 近隣エリアにビジネスを宣伝
- リードを獲得する
それぞれどの目的を選択するかによって広告フォーマットが微妙に異なります。例えば、ウェブサイトへのアクセスを増やす際はバナー広告を別途制作しなければなりませんし、投稿を宣伝するだけであれば過去の投稿から宣伝したい広告を指定すれば完了となります。
広告の表示場所の種類
Facebookの広告枠は基本的に3種類です。それぞれの場所によって広告フォーマットは違います。
タイムライン
タイムラインとはFacebookの画面においてユーザーの投稿が並んでいる部分のことを指します。タイムライン上の他のユーザーの投稿に紛れて自然と広告を見せられるので、通常の広告と比較するとユーザーに投稿を見てもらいやすい傾向にあります。
右側の広告枠
スマホのブラウザやアプリでFacebookを閲覧する場合は一列で投稿が閲覧できますが、パソコンでFacebookを閲覧する場合は3列構成で表示され、一番右側には広告枠が表示されています。画像とタイトルとURLといったシンプルな3要素から構成されている広告のため、タイムラインと比較すると広告感はありますがWebサイトへの誘導などには使用できる広告枠です。
ストーリーズ
InstagramのようにFacebookでもストーリー投稿が可能です。そしてユーザーがストーリーを閲覧している際にストーリーズ型の広告を表示できます。簡単な動画を見せたり、複数の画像をスライドショーで紹介したりとタイムライン広告と比較すると一画面で多くの情報量が伝えられる広告枠です。
Facebook広告の料金体系
Facebook広告は目的×表示場所によって様々な露出のさせ方がありますが、料金体系はシンプルでインプレッション課金とクリック課金の2種類しか存在しません。
インプレッション課金
インプレッションとはディスプレイ上に広告が表示された回数のことを指します。商品やサービスの認知度を向上させたい場合に適した料金形態です。Facebookの場合は1,000インプレッションあたり●●円というように値段が設定されます。出稿する広告タイプによってはインプレッション課金のみの選択肢の場合があるため、基本的にはこのインプレッション課金だと認識しておくと良いかと思います。
クリック課金
実際に広告がクリックされた数に応じて課金される料金形態です。外部サイトでの資料請求や注文の獲得など具体的な成果を求める際に適した課金形態です。Facebookの場合は1クリックあたり●●円というように値段が設定されます。
具体的な広告料金は入札制になっている
広告枠には定価が定められているわけではなく、そのユーザーに対して広告を表示したい広告主同士が広告枠に対して入札することによって表示される広告とその費用は決定します。入札単価が低すぎると広告が表示されませんし、高すぎると広告のコストパフォーマンスが下がってしまうので見極めが大切です。
基本的には1日当たりの広告予算を決めればFacebookの広告システムが自動で入札を行ってくれるようになっていますが、手動での入札単価の設定も可能です。
出稿前に広告成果のシミュレーションも可能
これまでの説明を受けて、具体的にどのような広告枠に対してどの程度の単価で入札するべきかFacebook広告には不透明な要素が多く、難しいのではないかと感じられている方もいるかもしれません。
実際には広告の出稿前にFacebookの広告管理ツール上で広告の設定や予算などを入力すれば、だいたいどの程度のユーザーにリーチ、クリックが発生するかをシステムがシミュレーションしてくれるので初心者であっても簡単に費用対効果を予想できます。
ただし、クリック件数については実際の広告のクオリティやオファー内容によっても大きく上下するのであくまでも目安と捉えてください。
その他の課金方法
その他の課金方法としてはfacebook上での動画再生回数やアプリのインストール数、いいねの数に応じた課金形態もあります。いずれにしてもよく分からなまま広告費を支払わなければならないのではなく、成果に応じて課金されるようになっているので費用対効果を分析・コントロールしやすいのがFacebook広告の特徴です。
Facebook広告料金の決済方法
ちなみに日本におけるFacebook広告の決済方法はクレジットカード、Paypal、オンライン銀行振込の3種類があります。クレジットカー決済であれば事前に広告料金をチャージしなくても毎月の請求日に課金されるので、広告料金発生のタイミングを遅らせられます。なお、クレジットカードを使用する場合、JCBに対応していない点には注意が必要です。
工務店はFacebook広告にどの程度費用をかけるべきなのか
Web広告の良い所は成果が定量的に分析できることで、Facebook広告も例外ではありません。広告がどの程度のユーザーにリーチしたのか、企業ページにどの程度いいね!を獲得できたのか、Facebook広告が問い合わせにどの程度つながったのかなどあらゆる指標が可視化できます。
Facebook広告の改善には大量のサンプルが必要
インプレッションが発生してから実際に広告をクリックする確率は1~2%程度、高くても10%以内だと言われています。そこからさらにクリックして実際に問い合わせが発生する確率も1~2%程度、高くても10%以内だと言われています、よってインプレッションやクリックに関して大量のサンプルデータが無いとそもそもの広告の費用対効果を検証し、改善に活かせません。
また、そもそも入札形式で表示される広告が決定されるので、広告予算が少なく入札単価をケチっているとそもそも広告が表示自体されていないといったケースも起こりうります。
工務店におけるFacebook広告費の目安
Facebook広告は入札によって広告表示の有無が決定されるので、ライバル企業よりも良い条件で広告枠に入札しなければなりません。特に住宅の場合は、ピンポイントで住宅購入ニーズがある人に広告を表示させるのが難しく、売上1件によってもたらされる粗利も大きいので広告コストは一般的に高めに設定されます。
よく初心者向けのFacebook広告の紹介コンテンツでは1日1,000円、月間30,000円を目安に始めた方が良いと解説されていますが、工務店の場合はPDCAを早く回すためにも1日3,000、月間90,000円程度を目安にして広告を運用するべきです。
工務店のFacebook広告は1日3,000円を目安に
Facebookは日本でも最大手クラスのSNSで、居住地域や趣味、年齢や性別などセグメントを細かく設定して広告を出稿できるため、Web集客にFacebook広告を活用している工務店もたくさんあります。
Facebook広告は予算が少ないと成果がでない、PDCAを回せないことが多いので工務店の場合は1日3,000円を目安に広告費を検討してください。