SEOといえばGoogle対策が定番でしたが、Microsoftが提供する検索エンジンであるBingのシェアは2024年3月時点で8%を超えており、無視できない大きさになっています。
Source: StatCounter Global Stats - Search Engine Market Share
本コンテンツでは、BingのSEO対策について解説していきます。
- Bingの概要
- BingのSEO対策としてすべきこと
本コンテンツの学習にかかる目安時間は5分〜10分程度です。
本コンテンツの目次
そもそもBingとは
そもそもBingとは、Microsoftが提供する検索エンジンです。
Windows10以降のPCモデルのMicrosoft Edge ブラウザに、標準採用されされているためPCでの利用率が高く、全体では8%のシェアですがPCに限ればシェアは16%を超えている状況です。
出所:https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/desktop/japan
ユーザーの属性は、平均44歳、男性57%、勤め人が65%と比較的高年齢で、ビジネスマンをターゲットにしたビジネスでは特に重要といえます。
出所:https://webtan.impress.co.jp/e/2023/08/04/45164
Bingの特徴としては、検索結果に関連情報が豊富で、画像や動画の検索がしやすいことや、AIを利用したチャットベースのアプリ「Copilot」を用いて情報の検索やコンテンツ生成ができる点が挙げられます。
GoogleやYahoo!と見比べていただくと、同じキーワードで検索した場合にも順位の並びが違っています。
そのため、Bingからの流入シェアが高いビジネスの場合はBing向けのSEO対策が必要です。
Bing SEO対策
BingのSEO対策は大きくはGoogleと同じですが、独自に行う必要があることもあります。
これからBingのSEO対策について紹介します。
ウェブマスター向けガイドラインを確認する
BingのSEO対策においては、Microsoft Bingが公式で提供するウェブマスター向けガイドラインが公式の情報になります。
一読していただければ分かるとおり、質の高いコンテンツの提供等のGoogleで大切にすべき点はBingでも同様に重要であり、Google向けのSEO対策をしていればBingにも有効であることがわかります。
また、クローキング(Webサイトを閲覧する人間と検索エンジンのロボットに対して、それぞれ別のページを表示すること)やリンクの購入などGoogle SEOでやってはいけないことはBingでも同様に禁止されています。
出所:https://www.bing.com/webmasters/help/webmasters-guidelines-30fba23a
参考:【2023年10月更新】工務店向けSEO対策 基礎講座
Bingウェブマスターツールの登録
Bingウェブマスターツールとは、Microsoftが無償で提供しているアクセス解析ツールです。
サイトを登録すると、サイトマップ送信、インデックス登録、検索パフォーマンス確認などの機能を利用することができます。
ここでは主に使う2つの機能を紹介します。
サイトマップの送信
ウェブマスターツールで特にやっておくべきことは、サイトマップの送信です。
左メニューのダッシュボード→自分のサイトの設定→サイトマップをクリックし、自分のサイトのサイトマップのURLを入力して、送信しましょう。
これによってWebサイトのクロールが促進されて、Bingの検索エンジンに自分のコンテンツがインデックスされやすくなります。
レポートの確認
検索パフォーマンスでは、以下の要素を確認することができ、現在の順位や行った施策の効果を検証することができます。
- インプレッション:サイトが表示された回数
- クリック数:サイトがクリックされた回数
- CTR:表示回数に対するクリック数の割合
- 平均の位置:キーワードでの平均掲載順位
「lastmod」タグの設定
サイトマップにおいて、サイトマップによってリンクされている Web ページが最後に変更された時間を示すために使用される「lastmod」タグというものがあります。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<urlset xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9">
<url>
<loc>http://www.example.com/</loc>
<lastmod>2005-01-01</lastmod>
<changefreq>monthly</changefreq>
<priority>0.8</priority>
</url>
</urlset>
Bingでは、サイトをクロールする頻度を決定するために、「lastmod」タグが利用されるため、「lastmod」タグを付与すること、「lastmod」の値をページが更新された日に正しく設定することを奨励しています。
ただ、WordPressのプラグインなどを用いてサイトマップを生成している場合、気にしなくて良いことがほとんどです。
Indexing Nowの利用
Indexing Nowとは、検索エンジンにサイトの更新を伝えるツールです。
BingはIndexing Nowをサポートしているため、Indexing Nowの利用により、より早くクローリングされる可能性があります。
WordPressであればプラグインで簡単に追加できますので、利用を検討してみましょう。
ただ、サイトマップの送信をしていればIndexing Nowを利用していなくても大きな問題はありません。
Bing SEO対策で効率的な工務店集客を
ここまでBingのSEO対策について書いてきましたが、そもそも実施すべきかどうかは、既存のサイトにどれだけBingからの流入があるか/今後見込まれるかによります。
まずは、Google Analytics などで、流入元の検索エンジンを確認してみましょう。