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いいねや保存を増やすInstagram投稿画像の工夫

工務店集客においてInstagram(インスタグラム)は重要な集客経路の一つです。そしてインスタグラムマーケティングで成果を上げるためには投稿画像にこだわる必要があります。

本コンテンツではInstagramでいいねや保存といった反応を高める投稿画像の作り方について説明します。

本コンテンツで学習できること
  1. Instagramでいいねや保存といった反応を高めるための原則
  2. 画像撮影、作成の際の工夫

本コンテンツの学習にかかる目安時間は5分〜10分程度です。


Instagramにおける画像の重要性

Instagramは画像をベースにコミュニケーションするSNSです。もちろんハッシュタグのつけ方や投稿するタイミングなどによって成果が異なる場合もありますが、マーケティングの成否に最も影響を与える要素は投稿する画像です

ユーザーが「いいね」したくなるような画像を投稿すれば、その先のサイトへのアクセスや問い合わせが増えますし、画像がいまいちだと成果はあがりません。Instagramにはシェア機能がなく、基本的にはハッシュタグベースでアクセスを集めるので、ハッシュタグ検索の結果画像一覧から自社の投稿を注目してもらうためには画像による差別化が必要です。

Instagram投稿でいいねや保存を増やすための原則

Instagram投稿のいいねや保存といった反応を高めるためには、ユーザーの興味を引く画像作りが必要です。そのためには、ユーザーの興味・関心と一致したうえで、画像にクリックしたくなるポイントが訴求されている必要があります。

ユーザーの興味・関心と一致した情報を提供する

Instagram投稿への反応を増やしたい場合はユーザーの興味・関心と一致した情報を提供するのが原則です。

ハッシュタグとの関連度も大切です。キーワードボリュームが大きくても、自社が施工している住宅と何の関係もないハッシュタグを入れたら最終的な問い合わせにはつながりづらいです。

北欧テイストの住宅を扱っている工務店なのに、アクセスを集めたいからといって、ハッシュタグにカリフォルニアやカントリーのようなテイストのハッシュタグを挿入したとしても、検索結果の画像一覧を見た段階でユーザーの興味・関心から外れていることは明確です。

画像に訴求ポイントを盛り込む

ハッシュタグを洗練させて、自社が提供する住宅にマッチしたユーザーに自社の投稿を表示できたとしても、そこから興味を持ってもらえるとは限りません。興味を持ってもらうためには画像に訴求ポイントをきちんと盛り込む必要があります。

たとえば、採光にこだわった施工事例をInstagramに投稿する場合、ただ間取りをそのまま掲載するだけではユーザーにその良さは伝わりません。SNS利用者は住宅のプロではないので、Instagram上の画像が漠然と良いなと思うことはあっても、それのどこが良いのかまでは言語化できないからです。こういった施工事例の写真に「日当たり良好、採光にこだわったおうち」といった文字を添えるだけでユーザーはその画像が自分にとって読むべき投稿なのかを判断できます。また、そもそも最高をアピールしたいのであれば昼間の陽が一番入る時間に撮影をすべきですし、自然と撮影の構図も決まります。

このように投稿画像によって何をアピールしたいのか、どうすればアピールできるのかはインスタグラムマーケティングにおいて必ず考えなければならないことです。

工務店がInstagramの投稿画像を工夫していいねを増やす7つのコツ

工務店がインスタグラムマーケティングに成功するためには投稿画像にこだわるべきなのは説明した通りですが、では画像撮影、作成の際にどのようなことに気を付ければ良いのか、7つに絞って解説します。

人物や家具と一緒に撮影して生活感を想像させる

工務店がInstagramの投稿画像を作成する際に最も気をつけるべきことは、住宅そのものではなく、その住宅を購入することによって得られる生活や家族の団欒をイメージさせることです。

様々なモノがあふれている時代においては「モノ消費」ではなく「コト消費」に消費者の関心が移っていると言われますが、とくに住宅の場合は高額なのでこの傾向が顕著です。

たとえば、「リビングルームが広々とした住宅」と説明するよりも「広々リビングで家族が集まれる住宅」といった説明をした方が顧客の反応は良くなります。住宅の購入を検討しているユーザーは、住宅そのものではなく、そこで過ごす充実した家族生活を求めているからです。

そのため、Instagramの投稿画像も、もちろん住宅そのものを撮影するのも大切ですが、基本的には家具付き、さらにもう一歩踏み込むならばそこで生活していそうな人物ごと画像の中に含めるべきです。

その際、高級住宅などを建築している工務店や設計事務所であれば、家具も安い家具ではなく高級なブランド家具をいれて撮影するなどの工夫も重要になります。また、ブランドイメージが崩れる可能性がある場合は、あえて人物は入れないという選択もあります。

施工事例の中に家具が配置されることにより、顧客はその住宅での生活をよりいっそうイメージしやすくなりますし、住宅の備え付ける家具までクロスセル提案を実施して、客単価を向上させられます。

見せたい要素を明確にする

家具や人物などを写真に加えて、そこで得られる生活をイメージさせることの次に大切なのが、見せたい要素を明確にすることです。その住宅、部屋の中でどのような箇所を見て欲しいのか、どういう印象を持たせたいのかを撮影前に明確にしたうえで住宅撮影に臨んでください。

たとえば、「リビングから車が見えるガレージハウス」というのをアピールしたい場合、実際にリビングから見える自動車の様子、ガレージの様子といった写真は必須になります。逆に採光がどうか、外観がどうなのかといったことは優先順位が低いかもしれません。

このようにInstagramに投稿する画像は何をアピールしたいかによって撮影すべき写真は異なってきます。そして、アピールしたいコンセプトやそれを実現する構図など何も考えずに施工事例を撮影しているだけでは、Instagramで成果をあげられません。

Instagramに投稿する画像を撮影する際は見せたい要素と構図についてまず整理してください。

撮影は基本的に昼間・自然光を活かして撮影する

高級感を訴求する住宅の場合は、あえて暗い時間帯に撮影したり、モノトーンの落ち着いた色味の写真を撮影したりすることもありますが、たいていの施工事例は昼間・自然光を活かして撮影するのが原則です。

窓などから射す日差しと照明による明かりのバランスについて、本番撮影前にチェックしてから撮影するようにしてください。具体的な方法については撮影する季節や撮影したい物件、部屋の位置によっても異なるので、写真を撮影する場合は事前にどのタイミングでの撮影が良いかを検討してください。

少し低い位置から室内を撮影する

Instagramに投稿する画像を撮影する際は一般的に目線の位置にカメラを置いて撮影するのではなく、へそや胸の位置位にカメラを固定して撮影するのが良いと言われています。

へそや胸の位置位で撮影することにより、目線の位置で撮影したときよりも天井までの距離ができて空間は広々見えるからです。

加えて、水平に撮影されているかも必ず確認してください。カメラが斜めの状態で撮影すると、画像の垂直ラインが歪んでしまい、いわゆるプロっぽい写真ではなくなってしまいます。水平器まで使って厳密にカメラが水平な状態で撮影できているかをチェックする必要はありませんが、撮影時に適宜画像をチェックして斜めになっていないかは確認した方位が良いです。

なお、素人でも安定したクオリティで写真撮影をする際には、面倒くさがらずに三脚を使って構図を色々工夫しながら撮影するのが良いです。

リフォームの画像はビフォー・アフターを比較できるように

注文住宅の場合は、完成した住宅の写真だけで充分ですが、リフォームの施工事例をInstagramに投稿する場合は、ビフォー・アフターをセットにして投稿すべきです。

ビフォー・アフターを閲覧することにより、ユーザーは自宅でリフォームするとどうなるか、写真をもとに置き換えて考えるようになります。

必要に応じて写真加工アプリで画像を修正する

そのままの写真を投稿すると、ユーザーに施工事例の魅力が伝わらないこともあります。Instagramに画像をアップロードする前に必要に応じて画像加工してください。たとえば、色調を少し補正するだけでも、画像の印象はガラッと変化します。

イラストレーターやフォトショップといった専門家が使うツールを使用しなくても、近年は簡単に使用できるスマートフォン向けの画像加工アプリが数多く存在しているので、こういったツールを使えば十分です。

また、カメラマンでないのであれば一眼レフで撮影するよりもスマートフォンを使ってカメラアプリで撮影をした方がかえって良い写真が撮影できることも多いです。

カメラの技術が社内に存在しない場合はスマートフォンを積極的に活用してください。

内製化できない場合はプロのカメラマン活用もあり

以上のように投稿画像を作成する際は撮影のコンセプト、構図を決めたうえで、撮影し適宜画像加工を施す必要があります。ただし、こういった一連の工程を内製化するのが困難な場合はカメラマンに依頼するのも良いです。

近年はインターネットの発展により、カメラマンの出張サービスやマッチングサービスによって、気軽にピンポイントでカメラマンに撮影を依頼できます。まとめて撮影することにより1枚当たりの撮影単価も下がるので、必要に応じて利用を検討してください。

Instagram広告利用の場合の工夫

Instagram広告利用の場合も、画像にこだわる点では共通していますが、追加で以下の点に留意する必要があります。

クリックされるように工夫する

投稿と同じく、画像でユーザーの興味を引く点においては同じですが、Instagram広告の場合ユーザーが広告をクリックしてサイトに訪問することで問い合わせにつながります。そのため、ただ気に入ってもらうだけではなく投稿画像をクリックしてもらえるように工夫する必要があります。

Instagram広告の平均的なクリック率は1.5%程度だと言われています。ただし、広告する業種によってクリック率は異なります。
住宅の広告の場合、高単価かつ衝動買いするような商材でもないことからクリック率は平均よりも低くなります。広告ターゲットの絞り方や画像によっても大きく異なりますが、1%が工務店のInstagram広告のクリック率の1つの目安となります。

モニタリングはCPAで

Instagram広告に関しては、最終的に注目すべき指標はCPAです。

Instagram広告にはインプレッションに応じて課金されるタイプとクリック数に応じて課金されるタイプがあります。インプレッション課金タイプはCTRにこだわった方が成果は出ますが、クリック数課金タイプの広告は無駄なクリックによって広告の費用対効果が悪化する可能性があります。

Instagramでは「品質ランキング」「エンゲージメント率ランキング」「コンバージョン率ランキング」の3要素で広告関連度診断ができます。この指標を使用すれば、投稿画像の成否を分析できます。

こういったInstagram内のツールを活用することにより定量的な投稿画像の評価、修正でPDCAを回してください。

Instagram投稿の反応を高めたいのであれば家具を使う

以上のようにInstagram投稿においていいねや保存を増やすコツを投稿画像という観点から色々紹介してきました。さまざまな投稿画像作成の際のポイントについて説明しましたが、本質的には投稿画像を通じてユーザーにその住宅購入によって得られる体験をアピールすることが必要です。

そのために重要なのがただ住宅を撮影するだけではなく、その空間に家具も配置することにより画像の中に生活感を出すことです。もちろん工務店側で家具まで制作するのも良いですが、撮影用に家具をレンタルしたり、工務店からの依頼に合わせて家具を設計・組み立てしたりしてくれる家具・インテリア業者も存在します。

こういった家具・インテリア業者と提携することによりインスタグラムマーケティングに深みが出せますし、顧客にも家具と住宅セットでの提案ができるのでクロスセル・アップセルに繋げられます。

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