YouTubeは、18歳以上の月間視聴者数は7,000万人を超え、幅広い世代の方が動画を楽しむプラットフォームに成長しました。
YouTube広告を用いることで、幅広い視聴者に工務店の認知を広げたり、問い合わせなどのアクションを獲得したりすることができます。
本コンテンツでは、YouTube広告の仕様と、工務店における活用方法について解説します。
出所：日本経済新聞
- YouTube広告の仕様・特徴
- 工務店がYouTube広告を始める際の検討手順
本コンテンツの学習にかかる目安時間は5分〜10分程度です。
YouTube広告とは？
YouTube広告は、動画を通じて視聴者にリーチできる広告手法です。
スキッパブル広告、ノンスキッパブル広告、などの形式があり、認知度向上やリード獲得に適しています。ターゲティング機能が充実しており、地域、年齢、興味関心、ライフイベントなどで絞り込むことが可能です。
YouTube広告のメリット
YouTube広告は効果的な広告手法で、以下のようなメリットがあります。
幅広いユーザーにリーチできる
YouTube広告の18歳以上の月間視聴者数は7,000万人を超えており、多くのユーザーにリーチすることができます。
モバイル社会研究所によれば、YouTubeの認知率は他の無料動画サービスよりの高く、利用率も2位のTverが25%程度であるのに対し68%と圧倒的です。
無料動画サービス認知率・利用率調査
[調査対象：全国・15～79歳男女・スマホ・ケータイ所有者対象・複数回答・n=6305]
加えて、若者だけでなく、全世代で利用されており10代〜50代まで利用率が60%を超えています。
年代別YouTube利用率調査
[調査対象：全国・15～79歳男女・スマホ・ケータイ所有者対象・複数回答・n=6305]
出所：モバイル社会研究所
動画による強い訴求ができる
文字だけのリスティング広告や画像だけのディスプレイ広告と違い、動画は感情や情報を効果的に伝え、視聴者に強い印象を残すことができます。
詳細にターゲティングできる
地域、年齢、性別、興味・関心などで精密なターゲット設定ができるため、無駄なく工務店のターゲットに配信ができます。
費用対効果が高い
YouTube広告はクリックや視聴完了など、明確に視聴された際にのみ課金されるため、無駄なく広告費が使えます。
広告効果の測定が容易
Google広告との連携で、視聴数やコンバージョン率などの詳細データを追跡することができます。
広告配信の結果を振り返り、次回の施策の改善に繋げることができます。
ブランド認知の拡大とリード獲得の両方に効果的
エンターテインメントを楽しむユーザーにリーチすることで、認知からリード獲得（資料請求や問い合わせの獲得）まで幅広く対応可能です。
YouTube広告の種類
YouTube広告は6つの種類があり、それぞれ掲載場所や長さに特徴があります。
スキップ可能なインストリーム広告
動画の再生前、中間、後に表示される広告で、5秒後にスキップすることができます。視聴者が30秒以上視聴、全編視聴、またはクリックした場合にのみ課金されるため、広告費を効率よく使うことができます。認知度向上や興味喚起に適しています。
スキップ不可のインストリーム広告
最大15秒で、スキップできない広告です。動画の前後や途中に挿入され、視聴者に必ずメッセージを届けたい場合に有効です。認知強化やキャンペーンのインパクトを短時間で伝えるのに適しています。
バンパー広告
最大6秒のスキップできない広告で、短くインパクトのあるメッセージを伝えることができます。高頻度で広範囲にリーチするため、短期キャンペーンに効果的です。
インフィード動画広告
YouTubeの検索結果や関連動画、ホームフィードに表示される広告です。視聴者がクリックして初めて動画が再生されるため、興味関心の高いユーザーにリーチすることができます。自然な形でユーザーに発見される広告として、教育や深い説明に向いています。
マストヘッド広告
YouTubeのホームページのトップに表示される目立つ大型広告です。固定料金制で、短期間に大量のリーチを確保したいときに使用します。新商品の発表やイベント告知など、大規模キャンペーン向けです。
YouTube ショートの広告
YouTubeショート動画の間に挿入される広告です。短時間で視覚的にインパクトを与えやすく、若年層のユーザーにリーチしやすい特徴があります。
工務店のYouTube広告のはじめかた
YouTube広告は、幅広いユーザーにリーチする効果的な広告で複数のメニューがあることを紹介しました。
YouTube広告はうまく使えば効果的ですが、実際に始める前には入念な準備が必要です。工務店が実際にYouTube広告を配信する際に考えることを解説します。
広告配信の目的を明確にする
まず、YouTube広告を配信することでどんな効果を得たいのか目的を明確にすることが大切です。
YouTube広告は大きく分けて、認知の拡大とリード獲得（資料請求や問い合わせなどの獲得）を目的として置きます。
その地域での知名度をあげたいのか、短期的な問い合わせが欲しいのかによって、使い方が異なるため、目的を定めましょう。
訴求するターゲットを決める
どんな方たちに広告視聴して欲しいか、ターゲットを定めます。
YouTube広告はターゲットを細かく絞ることが可能ですので、工務店が対象としている地域や、家を建てる主な年齢層などで絞り込むことをお勧めします。
また、クリエティブを作成する場合にもターゲット設定は重要になります。たとえば、工務店が得意とするデザインや機能のうち、特に訴求する内容をどれにするか、ターゲットを絞ることで明確化できます。
YouTube広告の配信設計をする
広告メニューと予算、PV数や問い合わせ数の目標を決めます。
広告メニューによって作成すべき動画の長さや大きさが変わるため、クリエイティブ作成の前に決めましょう。目的に応じておすすめの広告メニューは以下の通りです。
認知を拡大したい場合におすすめの広告メニュー
スキップ可能なインストリーム広告
幅広い層にリーチしつつ、興味のある視聴者に効率的にメッセージを届けられます。
バンパー広告
短い時間でインパクトを与え、大規模なリーチが可能です。
マストヘッド広告
ホームページトップに表示され、短期間で大量の視聴者に認知を広げるのに最適です。
リードを獲得したい場合におすすめの広告メニュー
スキップ可能なインストリーム広告
CTA（行動喚起ボタン）を設置でき、フォーム記入や資料請求など具体的なアクションを促しやすい特徴あります。また、ユーザーが興味を持った場合にのみ費用が発生するため、費用対効果が高いです。
インフィード動画広告
関心のあるユーザーが自発的に視聴する形式で、コンバージョン率が高く、広告後に詳細ページやランディングページへ誘導しやすい特徴があります。
クリエイティブを作成する
配信するクリエイティブを作成します。YouTube広告は冒頭の5秒がとても大切だと言われています。スキップ可能なインストリーム広告は5秒で動画をスキップすることが可能で、その間に興味を引く必要があるためです。そのため、会社名やサービス名を最初の方で伝えることや、続けて視聴したいと思わせる演出を最初の5秒に入れましょう。
また、問い合わせや資料請求など行なって欲しいアクションがある場合は、それを指定するCTAを設置しましょう。
広告を出稿する
クリエイティブが完成したら広告を出稿しましょう。YouTubeに動画をアップロードしたあと、Google広告でキャンペーンを作成して、ターゲットや予算、入札単価、遷移先URLなどを設定すれば配信できます。
振り返りと改善をする
一度配信すれば終わりではなく、効果を確認して、改善を繰り返す必要があります。広告の視聴率、クリック率、コンバージョン率を定期的にチェックし、目標としていた効果が得られているか確認します。効果が低い場合、ターゲティングやクリエイティブを見直すことが必要です。
YouTube広告で顧客の拡大を
YouTube広告は、地域密着型ビジネスである工務店にとって、効果的にターゲットへアプローチできる強力なツールです。施工事例や家づくりへの想いを動画で伝えることで、お客様の信頼を得るきっかけを作りましょう。
