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リフォーム集客のためのブログの書き方

リフォーム会社の有力な集客源になりえるのがブログです。

実際にブログを運用していても、リフォームに関係ない日常的な投稿ばかりしてしまう、そもそもネタが見つからないので更新が滞ってしまう、そのためなかなかブログ経由での問い合わせは発生しないとなっているリフォーム会社が数多く存在します。

本コンテンツは成果を出すことを念頭においてリフォーム集客のためのブログはどのように書けば良いのかについて解説します。

参考:リフォーム集客大全

本コンテンツで学習できること
  1. リフォーム集客のためにブログに書くコンテンツ例
  2. リフォーム集客のブログで意識すべきSEO対策

本コンテンツの学習にかかる目安時間は5~10分程度です。


リフォーム集客ブログを書く目的

リフォーム集客ブログを書くことのメリットは次の3つです。新規集客だけに留まらず、既存顧客のロイヤリティアップやブランディング効果も期待できます。

しかしながら、やみくもにコンテンツを更新しているだけではこれらの効果を得られません。これらの効果を得るためには、目的ごとのブログ更新のコツを抑える必要があります。

ブログ経由で新規集客を行う

リフォーム集客ブログを新規集客のために運用しているリフォーム会社は数多く存在します。そして数多く存在するがゆえに、これらのブログからどのように抜きんでるかもまた重要です。

数多く存在するリフォーム集客ブログから突出してアクセス、問い合わせを集めるためにはSEO対策が必要です。SEO対策とは検索エンジンで特定のキーワードの検索結果で上位に表示されるように行う対策のことを指します。

新規集客のためにはSEO対策で上位表示を獲得すること、ブログでリフォーム会社の魅力を伝えて問い合わせに誘導することの2点が必要です。

参考:工務店向けSEO対策 基礎講座

既存客のロイヤリティアップを行う

既存客のロイヤリティアップ対策にもリフォーム集客ブログは重要です。

新規集客との違いはSEO対策をそれほど意識する必要がないことです。既存顧客の場合はリフォーム会社のことをすでに知ってくれていますし、検索エンジン経由のアクセスを狙う必要が相対的に低いです。

コンテンツとしては、住まいに関するトラブル解決やメンテナンスといった、おうちに関する悩みに関してかゆい所に届くようなコンテンツ作りが必要です。

代わりにLINEやInstagram、メールマガジンといった顧客に更新したことを知らせる媒体を持つ必要があります。また、簡易的に行う場合はSNSだけで情報提供を済ませる場合もあります。

リフォーム会社のブランド価値を高める

リフォーム集客ブログを書くことはリフォーム会社のブランド価値を高めることにもつながります。

そのリフォーム会社の「らしさ」が伝わるスタッフ紹介や日常の紹介、地域貢献・ボランティアなどの情報、他のメディアからの取材、表彰の情報といったこともブログコンテンツになりえます。

こういったコンテンツは直接集客に関わることはありませんが読者にそのリフォーム会社の信頼性やブランドを訴求するのに役立ち、問い合わせ率アップや相見積もりのときに有利になるといった見えにくい成果に繋がります。

リフォーム会社が書くべきブログコンテンツ

リフォーム会社はこのブログコンテンツ以外書いてはいけないというルールはありませんが、それでもSEO対策の必要なコンテンツや、お客様に訴求したいコンテンツなどいくつか抑えておくべきコンテンツは存在します。

リフォーム会社が揃えるべきブログコンテンツについて紹介します。

住宅・リフォームに関する知識

リフォーム集客ブログのベースになるのが住宅・リフォームに関する知識情報です。これらのコンテンツは主にSEO対策のために必要で、100や200コンテンツといったようにある程度まとまったボリュームを用意した方が良いです。

具体的には次の3つの系統から必要なコンテンツを考えます。

住宅設備の紹介

住宅設備の紹介をします。

紹介する設備は売れ筋のものや新商品など話題性がある商品をピックアップした方が良いです。住宅設備を紹介する際はあくまでも消費者目線に立って紹介することが重要です。

また、検索キーワードとして、商品の名前やメーカー、人気の機能といった検索されそうなキーワードについてもコンテンツ中に散りばめてください。

住まいのメンテナンス方法

住まいのメンテナンス方法もリフォーム集客ブログにおいては鉄板のコンテンツの一つです。ちょっとしたお家の補修方法や、住宅設備を長持ちさせる方法について紹介して、新規顧客だけではなく、既存顧客のロイヤリティアップ効果も狙います。

一度、リフォーム工事を受注したお客様でもこうしたコンテンツを定期的に発信し、長期に渡って付き合うことにより、追加のリフォームの相談をもらえる確率が高まります。

住まいにまつわるトラブル解決

住まいにまつわるトラブル解決、ライフハック系のコンテンツもリフォーム集客ブログでは人気のコンテンツです。

「トイレが急に詰まった場合の対策3選」「料理を楽にするキッチングッズ特集」といったようにリフォーム・住宅設備から少し概念を拡張して、住まいにまつわるトラブル解決のコンテンツも用意してください。

集客の導線として活用する

ブログは更新してアクセスを集めるだけでは収益につながりません。収益に繋げるためには問い合わせを発生させる必要があり、問い合わせを発生させるためにはその仕掛けをブログ内に設置しておく必要があります。代表的なコンテンツとしては次の2つが考えられます。

イベントへの誘導

リフォーム集客ブログを活用した典型的な集客方法が、イベントの案内とそこからのイベントへ誘導です。

ただし、「〇月〇日に〇〇というイベントを開催します」といった告知だけでは読者は参加しようと思いません。そのイベントの目玉、体験・楽しめること、来場者の特典などさまざまなイベントの中身を具体的に紹介してはじめて読者はイベントへの参加を検討します。

また、今後開催するイベントだけではなく、イベント後の開催報告も行い、読者にどれだけ有意義なイベントだったかをアピールするべきです。

ホワイトペーパー、新規相談の獲得

リフォーム集客ブログですから、当然ブログ経由での問い合わせ発生も狙いたいところです。

ただし、ブログコンテンツから直接相談をもらうのはハードルが高いのでホワイトペーパーマーケティングといった手法で、問い合わせを発生させやすくするケースもあります。

ホワイトペーパーとは「リフォーム業者の正しい選び方」「水回りリフォームを成功させる13のポイント」といった小冊子を作成し、その資料請求をしてきた読者を営業案件として追いかける手法です。

このホワイトペーパーの紹介、資料請求発生につなげるためのコンテンツもリフォーム集客ブログには必要です。

参考:工務店によるホワイトペーパーマーケティングの活用法

そのリフォーム会社「らしさ」を伝える

上記はどちらかといえば新規集客、問い合わせ発生のために必要なコンテンツですが、同時にリフォーム会社の「らしさ」を見せる、ブランディングするためのコンテンツを必要です。そのために必要なコンテンツのパターンは次のとおりです。

現場の様子を紹介する

リフォーム工事のビフォー・アフター。工事中の様子、作業に対するこだわりなどをつづったブログコンテンツを作成してください。

こういったコンテンツは集客要因になることはありませんが、読者がバックナンバーを読んでいると自然と目につきます。そして、これらのコンテンツからリフォーム工事を依頼するとどのような感じになるのか読者が具体的なイメージを持てるようになります。

リフォーム会社の日常を見せる

リフォーム会社「らしさ」を伝えるコンテンツと書けば、抽象的ですが日常に関するコンテンツで大丈夫です。こういった講習をしました、社内でこういったイベントがありましたなど、テーマは何でも構いません。

ただし、こういったコンテンツが増えすぎると、リフォーム会社としての専門性が訴求できないので多くて1~2割程度に留めた方が良いです。

ボランティア・地域貢献

ボランティアや地域貢献をした際もブログにすべきです。近年はSDGsが注目を集めており、CSR(企業の社会的責任)に再注目している消費者が数多く存在します。

こういった消費者に好印象を持ってもらう、地域に根差したリフォーム会社としてブランディングするためにはボランティア・地域貢献のアピールも必要です。

参考:地域に根付いた工務店になるための事例11選
参考:住宅業界のSDGs - 工務店はどんな取り組みができるか

外部メディアでの露出

テレビやラジオ、雑誌などで取材された場合はその旨でブログを更新してください。

ブログ内で外部メディアで紹介することをアピールすることによって検索エンジンや広告からブログに到達した読者に自社の信頼性や施工能力をアピールできます。

リフォーム会社ブログSEO対策5つのポイント

リフォーム会社がブログで成果を上げるためにはSEOの知識が必要です。専門的なSEO対策は難しいかもしれませんが、最低限の知識さえあればそれなりにSEO対策は可能です。リフォーム会社が注意すべきSEO対策のポイントを5つ紹介します。

自社ドメインで運用をする

アメーバブログなどの外部ブログサイトでリフォーム集客ブログを運用しているリフォーム会社も数多く存在しますが、基本的には自社サイト内にブログを設置した方が良いです。

外部ブログサイトでコンテンツを蓄積していると、そのサービスの閉鎖と共にせっかく書いたブログが消滅するリスクが常に存在します。

また、外部ブログサイトの仕様に合わせて行えるSEO対策が制限されていますし、備え付けの分析システムではブログのアクセスやブログ内での読者の回遊の仕方が十分にリサーチできない可能性があります。

WordPress(ワードプレス)といってブログ感覚で会社のホームページにブログコンテンツを追加できるようになるシステムも存在しますし、数万~数十万円で既存のホームページへの導入も可能です。

アクセスして欲しいキーワードを意識する

SEO対策を行う上でまず決定すべきはどのキーワードを狙うのかといったことです。ただし、「リフォーム」「太陽光発電」のようなビックキーワードはさまざまな事業者がSEO対策をしていますし、上位に表示させるのは至難の業です。

「リフォーム 神戸」「太陽光発電 後付け 費用」といったように狙っているキーワードを2~3語組み合わせた「複合キーワード」を意識してブログを更新する方が成果をあげやすいです。

リフォーム会社が狙うべき代表的なキーワードとして次のような系統が挙げられます。

  • 地域系キーワード:東京都、江戸川区、江東区 など
  • 工事系キーワード:リフォーム、リノベーション、増改築、住宅改修 など
  • 設備系キーワード:キッチン、玄関、屋根、外壁 など
  • メーカー系キーワード:リクシル、TOTO、パナソニック など
  • 比較・推奨系キーワード:比較、おすすめ、評判、レビュー、選び方 など
  • 価格系キーワード:安い、相場、費用、いくら? など
  • 失敗系キーワード:失敗、後悔、クレーム など

参考:工務店のSEO対策における棟数規模別の戦略

SEO対策用のコンテンツは最低2,000文字以上を目安に

必ずしもSEO対策に必要なコンテンツは長い方が良いわけではありませんが、コンテンツ内の情報を充実させようとすれば自然とコンテンツ自体も長くなります。1つの目安として1コンテンツ最低2,000文字程度にはなるはずです。2,000文字未満の場合は説明すべきことを説明できていない可能性が高いと考えてください。

具体的な文字数や書くべき内容の相場については、狙っている検索キーワードで上位に表示されているコンテンツの文字量や見出しの内容から推測できます。一般論として文字数が多いコンテンツが上位に並んでいるキーワード程、自社のブログコンテンツにも長文が必要で、SEO対策の難易度が高い傾向にあります。

短期的な成果にこだわらない

SEO対策は中長期的に取り組むべき施策です。今すぐ問い合わせが欲しいといった場合はランディングページ×Web広告といった手法を使用した方が効果は出ます。

というのも、理論上は1つのコンテンツが優れていればそれだけでSEO対策によりアクセスが発生して問い合わせを獲得できますが、実際にはこのようなケースは稀です。ブログ内にさまざまなコンテンツを蓄積させて、そのコンテンツを内部リンクさせて、ブログ内を充実することによって徐々にアクセスと問い合わせは増えます。

ブログ投稿の初期段階では成果がでなくてもコツコツと続けていくことが必要です。

成果は分析して改善する

短期的な成果にこだわる必要はありませんが、何となくブログを更新しているだけでは永遠に効果がでないケースも存在します。

追加したコンテンツがどの位のアクセスを生んでいるのか、ブログ内をユーザーがどのように回遊しているのかなどは、分析したうえで細かな改善活動を繰り返さなければなりません。

一般的にWebサイトのアクセス分析に使用されているツールとしてはGoogleアナリティクスが有名です。簡単に導入できるのでぜひGoogleアナリティクスで効果を分析して、それをもとにブログを徐々に改善してください。

参考:Google Analyticsの使い方 分析方法を知る

リフォーム集客はブログで行う

手間がかかり、成果を出すためには中長期の取り組みが求められるため後回しにされがちですが、リフォーム会社の集客においてブログは重要な要素の一つです。

一口にブログといっても新規集客、既存顧客ロイヤリティアップ、ブランド力向上の3つの目的があり、それぞれで更新すべきコンテンツは異なります。SEO対策の注意点を考慮しながら本コンテンツを参考にしてリフォーム集客ブログを更新してください。

参考:リフォーム会社がホームページで集客する方法

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