Microsoft広告はMicrosoftが提供しているサービスやプラットフォームに対して出稿する広告のことを指します。
Google広告のMicrosoft版のようなイメージで、広告プラットフォームとして成長が期待でき、工務店のWebマーケティングにおいても今後重要になると考えられます。
本コンテンツではMicrosoft広告とは何か、その特徴やメリットについて解説します。
- Microsoft広告とは何か
- Microsoft広告の広告が表示される場所
- Microsoft広告の特徴・メリット
本コンテンツの学習にかかる目安時間は5分〜10分程度です。
本コンテンツの目次
Microsoft広告とは？
Microsoft広告とはMicrosoftが提供しているサービスやプラットフォームに対して出稿する広告のことを指します。
Googleが検索エンジンやメールサービスを提供しているようにMicrosoftもさまざまなサービスを提供しており、これらの広告枠にさまざまな形式で広告を出稿できます。
Microsoft広告はすでに欧米圏では主要な広告プラットフォームになっており、日本でも1兆円以上の広告が掲載される巨大な広告プラットフォームになっています。
他のプラットフォーマーが提供している広告枠とは提供している広告枠が異なり、なおかつ提供しているプラットフォーム(広告掲載場所)にも成長余地が残されているので、今後広告としての価値が高まってくると予想されます。
工務店マーケティングにおいても、ライバルが少ない広告プラットフォームなので、競争が少ないうちに参入を検討すべき広告の一つです。
Microsoft広告の表示場所
Microsoft広告はMicrosoftのサービス関連の広告枠に広告を表示できます。
代表的な掲載場所としては次の3つが挙げられます。それぞれの掲載場所について説明します。
Bingの検索連動広告
Googleが提供している検索エンジンの検索結果に広告枠を設定しているように、Microsoftの検索エンジン「Bing」の検索結果にも検索連動型の広告枠が存在します。
基本的な仕組みはGoogleの検索連動型広告と同様で、設定したキーワードに基づいてユーザーの検索結果に広告を表示できます。
後述するように検索エンジンとしてBingは発展の余地があるため今後検索ボリュームが増加、広告により新たなアクセス源として期待できます。
Microsoft Edgeのスタートページ(MSN)
Microsoft EdgeとはMicrosoftが提供しているWebブラウザのことを指します。
Microsoft EdgeでWebサイトを検索しようとするとMSNというMicrosoftが提供しているニュース配信サイト(+検索画面)が開きます。
MSN上には最新のニュースが配信されているだけではなく、広告枠が存在しており、この広告枠もMicrosoft広告向けに開放されています。
Outlookの広告枠
Microsoftのメールサービス「Outlook」のメール受信箱などの広告枠にもMicrosoft広告は出稿されます。
Outlookは全世界5億人以上が使用しているメーラーで日本でも有力なメーラーの1つです。
これも他の広告プラットフォームにはないMicrosoft広告特有の広告枠だといえます。
Microsoft広告の特徴やメリット
以上のようにMicrosoft広告の概要や掲載場所について紹介してきましたが、他の広告プラットフォームと比較してどのような特徴を持っているのか、使用するメリットがあるのかについて4つのポイントを紹介します。
Microsoft関連のサービスに広告を出稿できる
第一の特徴、メリットとして挙げられることがMicrosoft関連のサービスに広告を出稿できることです。
Microsoftのサービスは特にビジネスユースを中心に根強い人気があり、これから住宅を建てようとする勤労世帯にも接触しやすいと考えられます。
加えて他の広告プラットフォームでは掲載しにくい独自の広告枠を多く抱えているので、ふだんのWebマーケティングのターゲットとは違った消費者層にアプローチする、今までにない新規見込み顧客探しに役立ちます。
今後の成長余地が高いと考えられる
Microsoft広告は今後の成長余地が高いと考えられる広告プラットフォームの1つです。
とくに今後成長が期待できるのがBingの広告枠です。
日本においては長らくGoogleが検索の7~8割、残りをほぼYahoo!が支配しており他の検索エンジンはほとんど使用されていませんでしたが、近年この2つの検索エンジンのシェアを奪いBingが7~8%程度のシェアを獲得しています。
Windowsシリーズが搭載されているパソコンにはWebブラウザのMicrosoft Edgeが搭載されており、Edgeは初期設定の検索エンジンとしてBingを使用するので徐々にシェアを獲得しています。
特にパソコン経由で検索を獲得する際に、今後Bing経由の検索ボリュームは増加する、工務店の新規顧客をWebから獲得する際に有力な窓口となることが期待できます。
広告表示オプションが豊富
広告表示オプションが豊富なのもBingの特徴です。
アクション表示オプション、アプリ リンク表示オプション、電話番号表示オプションなどを中心に10種類以上の広告表示オプションが選択できて、さまざまな手法でユーザーに対するアプローチが可能です。
工務店が集客に活用する際にも広告表示オプションを上手に活用することにより、アプローチ手法の幅が広がります。
Google広告やFacebook広告の設定をインポートできる
Web広告は代理店を介さず工務店自身で出稿できる反面、長年広告を運用していると設定が複雑化して、他の広告プラットフォームで再度同じ設定をするのに手間がかかるといったデメリットがあります。
Microsoft広告であればGoogle広告やFacebook広告の設定をシステムからエクスポートし、それをMicrosoft広告のシステムにエクスポートするだけで簡単に広告設定を引き継ぐことができます。
この作業をする場合は設定、手続きに間違いがないか慎重に確認する必要がありますが、それでもゼロから広告設定を行うよりはスムーズな設定が可能です。
どのように広告を設定すれば良いのか
Microsoft広告を開始するにあたっては、Microsoft広告のWebページからアカウント登録をするだけで簡単に使用開始できます。
基本的な仕組みは他の広告プラットフォームと同様で、キャンペーン、グループ、各広告の表示設定、予算と入札単価を決定すれば簡単に運用が開始できます。
広告運用のデータ分析にはClarityというシステムを使用できます。
このツールはGoogle Analyticsと連携もでき、クリックやスクロールなどユーザーの詳細な行動も分析できるので広告改善に役立つツールです。
Microsoft広告で工務店の業績を向上させる
以上のようにMicrosoft広告について紹介しました。
広告プラットフォームの中でも成長余地があるものの、その割に他の工務店の注目度が低いので、上手くいけば低い広告単価での問い合わせ獲得ができるかもしれません。
Microsoft広告にアカウント登録さえすれば簡単に広告運用が開始できて、広告を出稿しなければアカウントの維持費も発生しないのでまずは試してみるといった方法も良いかもしれません。
すでにGoogleやFacebookでの工務店マーケティング用の広告運用をしている企業は、その設定を簡単に移行できます。
