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工務店が知っておきたいビジネス用語集

毎年新しいビジネス用語が誕生しており、取引先やお客様と商談している際などにもこれらの言葉は登場する可能性があります。よって、頻出のビジネス用語についてはおさえておいた方が良いです。本コンテンツではよく使われるビジネス用語20個を紹介します。

本学習コンテンツでは以下を学ぶことができます。
  1. よく使われるビジネス用語の意味
  2. ビジネス用語の使用例

本コンテンツの学習にかかる目安時間は5分〜10分程度です。


BtoB/BtoC

BtoBとは企業間取引(Business to Business)、BtoCとは消費者直接取引(Business to Consumer)のことを指します。例えば、工務店と建材商社の取引はBtoB、地域の一般家庭のお客様に頼まれて住宅を建てるのはBtoCの取引となります。
一般的にはBtoB、BtoCどちらのビジネスをしているかによって営業やマーケティングなど様々な手法が違います。

<使用例>
うちの工務店はBtoCなのでお客様から好印象が得られるように接客力を磨かなければならない

DX

「デジタルトランスフォーメーション」のことを指します。企業がIT技術を駆使して、事業や組織、お客様に提供する価値に大きな変革を起こすことを指します。
単なるIT化よりも事業やサービスに大きな影響を与えるITの活用を指すケースが多いです。ただし、流行り言葉として単なるIT活用をDXと呼ぶケースもあります。

<使用例>
消費者の購買行動の変化により、工務店もDXに取り組まなければならない

KPI

重要業績指標(Key Performance Indicator)のことを指します。最終的な目標(KGI=Key Goal Indicator)を達成するために分解された指標のことを指します。例えば売上がKGIとするならば、見込み客数や成約率、客単価などはKPIです。
KPI管理をすることによって定量的・予測可能な事業運営が可能となります。

<使用例>
KPIを意識した行動を心掛けて、目標棟数を達成しましょう。

MTG

ミーティング(meeting)を略してMTGと表記することがあります。ミーティングとはもちろん顧客との商談や社内の会議など打ち合わせ全般のことを指します。ミーティングをMTGと表記しても特に意味は変わらないので略語だと考えてください。

<使用例>
○○様とのMTGですが、資料の準備はできていますか?

PDCA

業務改善を行うためのステップで、Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)のことを指します。業務を遂行する上で基本的な枠組みとして説明されることが多いのですが、実際に丁寧にPDCAを回すのは意外と困難です。

<使用例>
PDCAを回すことによって業務効率は改善できます。

UI/UX

ユーザーインターフェース・ユーザーエクスペリエンスの略です。端的にはユーザーにとって使いやすい、感動できる体験を提供できているかということを指します。
特にIT関連、ホームページやアプリ、システムづくりで使われることが多い概念で、ユーザビリティなどと呼ばれることもあります。

<使用例>
このホームページ見にくいのですが、UI/UXについてどの程度検討しましたか?

アジェンダ

英語の「agenda」をカタカナしたビジネス用語です。Agendaには計画、スケジュールのような意味も含まれていますが、カタカナの「アジェンダ」は特に会議の議題のことを指す場合が多いです。

<使用例>
次の会議のアジェンダだけ先に教えてください。

インバウンド/アウトバウンド

インバウンドとは外から中に入ってくること、アウトバウンドは中から外に出ていくことを指します。例えば、お客様相談のコールセンターのようにお客様から電話を受けて対応するのを「インバウンド型コールセンター」、テレアポ営業のようにこちらから電話していくコールセンターを「アウトバウンド型コールセンター」と呼びます。

<使用例>
アウトバウンド営業ばかりしていると疲弊するのでインバウンドに移行しましょう。

エビデンス

英語のevidenceすなわち証拠のことを指します。具体的にエビデンスが何を指すかは使われている文脈によります。例えば、経理でエビデンスと言えば証憑のことを指しますし、会議の場合は議事録などビジネスシーンによって微妙に意味は変化します。

<使用例>
この経費なのですが本当に支払われたのかエビデンスはありますか?

クロージング

契約の締結を顧客に迫る営業活動のことを指します。クロージングしなければ契約成立ひいては売上発生とはならないので、会社として商談をクロージングさせるタイミングや確率などはコントロールするべきです。

<使用例>
あのお客様は心の中ではうちの工務店に頼むと決めているはずだからクロージングしてください。

コンバージョン

主にWebマーケティングで活用されることばで、最終的な成果のことを指します。意味は文脈によって変化しますが、問い合わせの発生、商品の購入などそのホームページやサービスが設定している目標を達成することを指して「コンバージョン」と呼びます。

<使用例>
今月はホームページ経由で何件のコンバージョンが発生しましたか?

コンプライアンス

法令遵守とも言われます。法令や倫理、社会規範などについて企業が遵守した上で事業を営むことを指します。特に近年は粉飾・偽装など様々な企業の不祥事が続き、またその是正が世間の関心毎になっていることから企業を統治する上で意識しなけれなりません。

<使用例>
コンプライアンスが甘いと今に大きなトラブルに巻き込まれますよ。

サマリー

英語の「summary」に由来しており、要約やまとめのことを指します。議事録や長い資料の冒頭につける「まとめ」の部分など様々な対象がサマリーと呼ばれています。

<使用例>
今日の打ち合わせ出られないので、サマリーだけまた送っておいてください。

タスク

英語の「task」のことを指し、「仕事」「課題」「作業」などを指します。一般的には細かい作業のことを指すことが多いです。例えば、会議を開催することを「タスク」とはあまり呼びません。日時を決めたり、出欠確認をしたり、会議の部屋を確保したりといったレベルの作業のことを指して「タスク」となります。

<使用例>
タスクが溜まってきているようですが、何かサポートしましょうか?

バッファ

英語の「buffer」のことを指し、主に「ゆとり」のことを指します。例えば、作業が遅れた際に帳尻を合わせるための予備日や予定より商品の売れ行きが良かった場合に店頭に置く余剰在庫など、計画外の事態に対応するためのゆとりのことを指して「バッファ」と呼びます。

<使用例>
予算にバッファを設けていますので、多少の仕様変更なら可能です。

ヒヤリハット

重大な災害や事故にはならなかったけど、なってもおかしくなかった事件のことを指します。1件の大事故の背後には30件の軽い事故、300件のヒヤリハットが存在すると言われており、ヒヤリハットを防ぐことが大事故防止につながります。

<使用例>
この前の大事故は、その前兆となるヒヤリハットを見過ごしたため発生してしまった。

ペンディング

英語のpendingのことを指し、延期、先送りといったことを指します。同じような言葉に「リスケ」がありますが、リスケは振替日が決まっているのに対して、ペンディングは時期が未定になってしまうケースを指す場合が多いです。

<使用例>
この案件ですがお客様予算を確保するめどが立たないとのことでペンディングになりました。

ボトルネック

スムーズが業務の遂行を妨げる要因のことを指して「ボトルネック」と呼びます。直訳すると「瓶の首」のことを指しますが、瓶がくびれて出口が細くなることにより中の液体が流れ落ちるのが遅くなることに例えてビジネス上の障害のことをボトルネックと呼ぶようになりました。

<使用例>
結局、工期が遅れてしまうボトルネックは職人の確保ですね。

マイルストーン

プロジェクトを完遂するための中間目標のことを指します。マイルストーンを明確にすることにより、納期や商品品質のコントロール精度が高まります。スケジュールにおける区切りのポイントと考えれば良いです。

<使用例>
マイルストーンに影響が出ないように、この工程については特に丁寧に作業してください。

リソース

英語の「resource」すなわち資源のことを指します。ビジネスにおける資源とは主にヒト・モノ・カネを指します。リソースが不足すればビジネスが滞りますし、過剰であれば経費が収益を圧迫するので適切なリソース管理が経営者には求められます。

<使用例>
週末はリフォームイベントを行うので、工事現場にあまり人的リソースは割けないです。

TPOを意識してビジネス用語を使いこなす

これらの他にも様々なビジネス用語は存在します。ただし、最新のビジネス用語をふんだんに盛り込むとかえって分かりにくい会話になりかねません。よって、いたずらにビジネス用語を散りばめることが顧客や取引先とのコミュニケーションを円滑にするとは限りません。
話し相手の語彙を想定しながらTPOをわきまえた言葉遣いが求められます。

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