P-MAXキャンペーンとは、2021年に全ての広告主が利用できるようになった、新しいGoogleの広告メニューです。
1つのキャンペーンで、検索広告、ディスプレイ広告、YouTubeなどの様々なチャネルに配信できるだけでなく、AIを利用して広告運用を自動化できます。
P-MAXキャンペーンは、すでにGoogleでリスティング広告を利用していて、さらに効果を得たい、でも広告運用に大きなリソースを割きたくない、といった工務店にお勧めです。
本コンテンツでは工務店でP-MAXを活用するメリットについて解説します。
- P-MAXキャンペーンのメリット・デメリット
- P-MAXキャンペーン運用のポイント
本コンテンツの学習にかかる目安時間は5分〜10分程度です。
本コンテンツの目次
P-MAXキャンペーンとは
P-MAXキャンペーンは、Google広告が提供する広告プロダクトの1つです。
P-MAXキャンペーンは、1 つのキャンペーンで検索、YouTube、ディスプレイ、Discover、Gmail、マップまで、Google 広告のすべてのチャネルと広告枠に広告を表示することができます。
また、AIを用いて最適化してくれるため、細かな設定を行わなくても効果が得られやすい点が特徴です。
P-MAXキャンペーンを導入するメリット
運用が自動化される
P-MAXキャンペーンについて特に工務店にお勧めできるポイントは、機械学習によって運用が自動化されるため、運用の手間が少ないことです。
マーケティング担当者が時間をかけて調整したり、代理店に委託したりすることが難しい工務店には大きなメリットになります。
これまでのWEB広告では、予算やターゲティング、クリエイティブをそれぞれ調整する必要がありましたが、P-MAXキャンペーンでは、最適な配信面・クリエイティブを予算内で自動的にコントロールしてくれます。
成果に繋がりやすい
P-MAXキャンペーンは、Googleの強力な機械学習アルゴリズムを活用して、最適化が進むため、設定した目標、例えば資料請求や来場予約に向かって最大のパフォーマンスを上げます。
新しい顧客を開拓できる
P-MAXキャンペーンでは、Googleが持っているリアルタイム分析とユーザーの属性や興味などを組み合わせて配信しています。
そのため、これまで見つからなかったけれども、コンバージョンする可能性が高いユーザーを発見することができます。
P-MAXキャンペーンのデメリット
詳細な設定が難しい
お任せで最適化してもらえる、というメリットがある裏返しとして、人の手で詳細な設定をすることはできません。
そのため、「この配信面に広告を出したい」「このキーワードを強化したい」といった細かい調整はできません。
また、他のGoogleのキャンペーンと比べて少ない情報のレポートしかないため、うまくいった/いかなかった理由がブラックボックスになり分かりません。
テスト期間が必要
配信を始めてから少なくとも4~6週間程度のテスト期間が必要なため、すぐに成果を出したい場合は向いていません。
期間限定のスポット配信の場合はP-MAXキャンペーンはやめておいたほうが良いです。
アセットを用意する手間がかかる
P-MAXキャンペーンは、ディスプレイ広告やYouTubeに広告が掲載されるため、リスティング広告と違って画像や動画のアセット(広告配信に使う素材)が必要となります。
そのため、アセットを用意する手間がどうしてもかかります。
一方で、現在Meta広告を実施している工務店は、画像を入稿しているでしょうから、そこで利用している画像を転用できます。
また、動画作成もP-MAXの管理所画面上からできるため、手間はかかりますが作成自体は難しくありません。
P-MAXキャンペーン運用のポイント
実際にP-MAXキャンペーンを運用する場合のポイントを2点紹介します。
アセットを入れ替える
P-MAXキャンペーンではターゲティングや入札など普通は人が調整する部分をAIが自動で調整するため、運用者が努力すべきことは、「アセットの入れ替え」です。
P-MAXではできるだけ多くのアセットを用意するほうが良いです。
Google公式広告ヘルプによると、少なくともテキスト アセット 20 個(広告見出し 15 個、説明文 5 個)、画像アセット 7 個(横向き画像 3 個、正方形の画像 3 個、縦向きの画像 1 個)、動画アセット 1 個(ご自身のアセット、またはキャンペーンのセットアップ中に動画制作ツールを使用して作成したアセット)を追加するようにとあります。
アセット毎の評価は「最良」「良」「低」の3種類があります(入稿直後など評価中の場合は「保留」もしくは「調整中」のステータスとなります)。
「低」の評価がついたアセットは適宜入れ替えることが大切です。
出所:https://support.google.com/google-ads/answer/11385582?hl=ja
リスティング広告のキャンペーンと並走させる
P-MAXキャンペーンは全てのチャネルに広告を配信できますが、これ一つだけで事足りるわけではありません。
Google広告公式ヘルプではP-MAXキャンペーンをキーワード ベースの検索キャンペーンを補完するものと位置付け、検索キャンペーンとP-MAXキャンペーンを併用することで相乗効果があるとしています。
そのため、リスティング広告のキャンペーンは引き続き配信しながら、P-MAXを始めると良いでしょう。
出所:https://support.google.com/google-ads/answer/13311048?hl=ja
P-MAXキャンペーンで効果的な集客を
以上P-MAXのメリット・デメリットについて紹介しました。
リスティング広告やMeta広告を運用している工務店が次に問い合わせ数を伸ばしたいという場合に、お勧めのキャンペーンになっています。
正しく機能を理解した上で活用していきましょう。