ホームページから問い合わせを獲得するためには、内容もさることながら申し込みフォームの使いやすさも大きく影響します。申し込みフォームをユーザーが使いやすいように改善する活動はEFO(エントリーフォーム最適化)と呼ばれ、改善することによって問い合わせ発生率が数倍になる事例も数多く存在します。EFOの重要性及び、具体的なテクニック、ツールなどについて紹介します。
- EFOとは何か?
- 申し込みフォームでユーザーの離脱を防ぐテクニック
本コンテンツの学習にかかる目安時間は5分〜10分程度です。
本コンテンツの目次
EFOとは?
一説によれば色々ホームページの情報を確認して、最終的に問い合わせフォームに辿りついたユーザーでも6割は実際に申し込みフォームに必要情報を入力せずに離脱してしまっているといわれています。
よって、工務店の問い合わせを増やすためにはホームページの内容を充実させ、ユーザーに自工務店の魅力を十分に理解してもらうことと同時に、ストレスなく問い合わせができる環境を整備することも重要です。
申し込みフォームにユーザーが必要事項をストレスなく記入できるように様々な工夫を行うことをEFO(エントリーフォーム最適化)と呼びます。
ちなみに申し込みフォームに限らず、申し込みフォームを含めた問い合わせ発生用のページ(ランディングページ)を最適化させる手法をLPOと呼びます。興味がある方は次の記事をご確認ください。
入力フォームでユーザーが離脱する理由
入力フォームまで辿りついたのになぜ離脱してしまうのか、個別の事情はユーザーによって異なりますが、大別すると離脱するタイミングによって次の3つに分類できます。
- 入力フォームを見てやっぱり面倒になって離脱した
- 途中で入力するのが面倒になって離脱した
- エラー表示が面倒になって離脱した
それぞれのタイミングで発生するユーザーの気持ちとして具体的には
- 申し込みフォームの入力欄が複雑で面倒臭そうだった
- 自由記述欄が多くて、入力に時間がかかりすぎてやる気がなくなった
- 何度入力してもエラーが発生して、どうでもよくなった
などタイミングごとに様々な理由が考えられます。いずれにしても小さなストレスの積み重ねが離脱に繋がるので、こういった小さな不満を解決することが問い合わせ率アップにつながります。
離脱を防ぐ7つのEFOテクニック
申し込みフォームに関して各社様々な工夫をしていますが、代表的なEFOのテクニックは次の7つです。それぞれについて詳しく説明します。
- 項目の数を絞り・自由記述をなくす
- 必須・任意項目を明確にする
- 項目に応じて全角・半角が切り替わるようにする
- エラー内容を明確にリアルタイムでエラーを表示する
- 入力例を示しておく
- 入力ステップを明確にする
- 写しを指定のメールアドレスを送信する
項目の数を絞り・自由記述をなくす
一番重要なこととして、余計な情報を入力させない、入力させるにしても自由記述欄はできるだけなくすという原則があります。特に自由記述欄が多いとユーザーは文章を作成するのに疲れてしまうので、チェックボックス形式にしてユーザーが選択するだけで済むようにするといった工夫が必要です。
項目について、多すぎると離脱の原因になりますが、少なすぎるといたずらに近い薄い問い合わせも入ってしまう、フォローしづらくなってしまうので、最低限電話番号と実名は入力してもらうなどバランスは考えるべきです。
必須・任意項目を明確にする
入力しなければならない必須項目とどちらでも良い任意項目は一目で区別できるようにしてください。この違いが不明確だと必須項目が入力されていないのでエラーになっているのに、ユーザーがそのことに気づけないといった事態が発生して離脱の原因となりかねません。
例えば必須項目と任意項目の色は変える、「名前※必須項目」のように内容の横に必須項目だと明示するといったように分かりやすい問い合わせフォームを作成してください。
項目に応じて全角・半角が切り替わるようにする
例えば、郵便番号は半角で入力しないとエラーが発生する、住所の番地が全角で入力されていないから入力しなおさなければならないといったように、特に数字に関して全角・半角の違いによるエラーが発生しがちです。
全角・半角など指定がある欄についてはその旨を明示するべきですし、半角でしか入力できない欄については全角設定であっても入力する際に半角設定になるようにするなどの手法で、全角・半角ミスによるユーザーのストレスを軽減してください。
エラー内容を明確にリアルタイムでエラーを表示する
送信ボタンを押してたくさんのエラーが一度に発生するよりも、入力するたびに1つずつエラーが表示され修正する方がユーザーの心理的な負担は少なくなります。
少し手間や予算が掛かりますがユーザーの入力エラーに対する心理的負担を軽減するのならば、リアルタイムでエラーが表示される仕様にするべきです。
入力例を示しておく
どのように入力すれば良いのか入力例を示すこともEFOでは有効です。記述欄に薄い文字で記述例が記載されているタイプの申し込みフォームを使えば、ユーザーは各記述欄にどのような形式で必要事項を記述すれば良いのか明確にイメージできます。
入力ステップを明確にする
例えば、通販サイトでは商品を購入するまでに、住所、送付先、クレジットカード番号など何ページにもわたって様々な情報を入力しなければなりません。
工務店の運営しているウェブサイトの場合このような複雑な申し込みフォームになることは想定しにくいですが、もし何ページにも渡って入力が必要な申し込みフォームを活用する場合は、全体の手順がどうなっていて、現在どこまで入力が完了しているのか全体像が分かるように申し込みフォームに進捗を記述しておくべきです。
入力ステップの全体像とどこまで進んでいるかをユーザーに示すことによって、途中で入力が嫌になるユーザーの数を減らせます。
写しを指定のメールアドレスを送信する
厳密には入力が完了した後ですが、申込内容の写しを指定のメールアドレスに入力する機能もあった方が良いです。例えば、見学会の申し込みフォームに希望する見学日時をユーザーが入力したとしても、その控えが手元にないとユーザーはうっかり見学時間帯を間違えてしまうかもしれません。
入力内容の写しをユーザーにも送信することによって、その後の打ち合わせ、コミュニケーションが円滑に行えます。
EFOでコストパフォーマンスの高いWebマーケティングを実現する
申し込みフォームに必要事項を入力する行為は実はユーザーにとって大きなストレスになります。このストレスを軽減するために申し込みフォームを改善するのがEFOです。EFOには本コンテンツで紹介した7つの手法以外にも様々な方法がありますし、EFOツールという専用のシステムも存在します。
申し込みフォームを改善することにより問い合わせ数アップ、販促のコストパフォーマンス向上といった効果が期待できるので気になる工務店の方々はぜひ挑戦してください。