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集客に効果的な工務店ホームページ事例集11選

ホームページを活用した集客に成功したいのであれば他社ホームページを閲覧するのが一番です。

他の工務店の事例を見たいと言った場合、工務店の営業の仕方や活用しているパンフレットといったツール類はなかなか手に入りませんが、ホームページであれば日本全国さまざまな工務店の事例が確認できますし、少し慣れてくれば良い所もわかります。

本コンテンツでは集客に効果的そうな工務店のホームページ事例を紹介して、工務店のホームページ集客はどうすれば良いのかについて解説します。

参考:工務店がホームページを使って集客する方法

本コンテンツで学習できること
  1. 良い工務店ホームページの条件
  2. 工務店ホームページの事例とそのポイント
  3. ホームページ運営のコツ

本コンテンツの学習にかかる目安時間は10分〜15分程度です。


本コンテンツの目次

良い工務店ホームページの条件

集客に効果的な工務店のホームページの条件としては最低限次の3つの性質を満たしている必要があります。

  • ターゲットとするユーザーや工務店が提供する住宅の特徴が明確
  • イベントや資料請求など問い合わせの導線が画面上に埋め込まれている
  • コンテンツが充実していて家づくりの勉強になる

ターゲットとするユーザーや工務店が提供する住宅の特徴が明確

ホームページを保有している工務店は数多く存在しますし、自工務店の商圏一つとってもさまざまなホームページを持っている工務店同士でお客様は比較・検討しています。

ホームページを何十も見てからお客様は実際に問い合わせをする工務店を数社に絞ってアプローチしますが、問い合わせをする数社に残らなければそもそもホームページを閲覧されても問い合わせ自体が発生しません。

このときに問い合わせをする重要な要因が、その工務店が提供しようとしている住宅の特徴やターゲットが明確か否かです。

コンセプトのよくわからない住宅は、その他大勢の工務店の紹介に埋もれてしまうので、自工務店の提供している住宅の特徴、仕事へのこだわり、ストーリーなどは明確にホームページで伝えるべきです。

イベントや資料請求など問い合わせの導線が画面上に埋め込まれている

せっかく、お客様がホームページを通じて工務店に興味を持ったとしても、いきなりメールや電話で問い合わせをするのは心理的障壁が高く、結果として問い合わせに繋がりづらくなります。

集客の上手な工務店はホームページのいたる所に問い合わせ用の導線を張り巡らせているにもさることながら、その見せ方も上手です。

イベントへの参加、モデルハウスの見学、LINEでの問い合わせ、とりあえずの資料請求などお客様の検討度合いによってさまざまな問い合わせの導線を確保しています。

コンテンツが充実していて家づくりの勉強になる

普通の消費者は注文住宅が欲しいと思ってから数か月から1年かけて、自分の理想の住宅と依頼する工務店を決定します。よって注文住宅という商材は一般的な商品と異なり、衝動買いは発生しませんし、検討期間も長いのが特徴です。

この検討期間中に工務店側が強引に住宅の営業をしようとすると、お客様は反発しますし、印象が悪くなってかえって成約は遠のきます。工務店に求められるのは急かすのではなく、常にお客様に情報を提供し、お客様の勉強、家に関するイメージづくりに寄り添う姿勢です。

集客に効果的な工務店ホームページでは、このことを加味して家づくりに関する情報提供コンテンツや工務店の施工事例、勉強会・イベントの案内が充実しています。

工務店ホームページ11選

以上の基準を元に「集客」と言う観点から工務店が見本にすべきホームページをいくつか、その理由と共に紹介します。

これらの事例をベースにすればさまざまな工務店のホームページ集客の切り口を発見できますし、その他の事例研究の参考にもなります。

住宅の世界観を伝える

工務店が大切にしている世界観、住宅のコンセプトを伝えなければ、お客様は数ある工務店の中からこの工務店に相談したいと思いません。

住宅の世界観をきちんと伝えているホームページは数多く存在しますが、その中でも3つの事例を紹介します。

木の家の世界観を訴求する:ミヤワキホーム

ミヤワキホーム

https://www.miyawakihome.com/

「本物の自然素材でつくる、木の家専門店」を標榜しているのが富山県のミヤワキホームという工務店です。

「高岡の家」という自社ブランドを持っており、「自然素材にこだわる」「間取り・空間にこだわる」「高強度・高品質・住み心地にこだわる」「建てた後にこだわる」と4つの住宅に関するポリシーを示しており、どれもなぜそれにこだわるのか?具体的にはどのようなことを住宅作りの中で行っているのかを丁寧に説明しています。

また、フォトギャラリーで紹介されている住宅の施工事例も豊富で、この工務店に頼むとどのような住宅を作れるのかをイメージしやすいホームページになっています。

カリフォルニアテイストの住宅をアピール:カリフォルニア工務店

カリフォルニア工務店ホームページ

https://www.cal-co.jp/

名前のとおりカリフォルニアテイストに特化した注文住宅を提供しているのがカリフォルニア工務店です。

ホームページの構成はシンプルでほとんど文字はありませんが、事例でどのような住宅を提供してくれるのかを明確に示しています。

また、コンセプトのページでカリフォルニアテイストの住宅がどのような暮らしを実現するのかを示したり、住宅だけではなくカリフォルニアテイストのグッズを販売したりとWebサイト全体からカリフォルニアテイストのライフスタイルを感じさせます。

ホームページだけではなくYouTube、Instagram、FacebookといったSNSでの情報発信も行っており、カリフォルニアテイストの好きな消費者から多くのフォローを集めています。

マンガで工務店のストーリーを訴求:谷口工務店

谷口工務店ホームページ

https://taniguchi-koumuten.jp/

谷口工務店は滋賀県を中心に注文住宅を提供している工務店です。デザインやテイストや素材などに関して他社と著しく差別化できるほどの明確な特徴はありませんが、「100年、生きる家」というコンセプトを丁寧に説明、そのために本を出版していたりもします。

他の工務店のホームページと少し経路が違うのが「谷口工務店物語」というマンガをホームページ上で公開していることです。消費者が工務店を選ぶ際には、その工務店のこだわりや住宅を提供するまでのストーリーも重要な要素になりますが、これらを伝えるのは意外と困難です。

谷口工務店ではマンガという手法で読みやすい形で工務店のこれまでの来歴と仕事へのこだわりについて紹介、工務店を身近な存在としてアピールしています。

メディアを通じて顧客とつながる

工務店が提供すべき情報は多岐にわたりますが、メディアをきちんと運営するのは手間がかかりますし、困難です。

そうした中で家づくりや暮らしに関する情報をきちんと伝えている工務店のホームページを2つ紹介します。

ホームページ内にオウンドメディアを併設:フリーダム

フリーダム ホームページ

https://www.freedom.co.jp/

都市部の狭い土地でも空間デザインにこだわったり、土地形状を活かしたり、採光・照明デザインにこだわり、オーダーキッチンや建具により快適な居住空間を提供することをコンセプトにしている工務店です。

ホームページ内には「フリーダムマガジン」というメディアがあり、「書斎」「店舗併用住宅」「猫と暮らす家」などコンセプト別に住宅に対する考え方や事例などを紹介しています。

また、「フリーダムな暮らし」というメディアも存在して、こちらでは注文住宅の頭金のことやインテリアコーディネート、土地探しのことなど、より広範な家づくりに関する情報提供を行っています。

エリア別建築実例も豊富に紹介されており、さまざまな事例を通じて自身が目指す家づくりのヒントを数多く提供しています。

「暮らし」をテーマにして情報を伝える:ジョンソンホームズ

ジョンソンホームズ ホームページ

https://www.johnsonhome.co.jp/

北海道を中心に新築一戸建て・リフォーム・インテリアなどを提供している企業です。アフターサービスの充実をテーマに掲げていて、住宅を建てた後もお客様を長期に渡ってサポートする仕組みづくりができていることが特徴です。

そのため展開している「はれ暮らし」というメディアは「住まいとくらしのお役立ちメディア」をコンセプトにしていて、家づくりの事にかぎらず、掃除・住宅のお手入れのこと、インテリアのこと、ご飯のこと、遊びに関することなど幅広いテーマを取り扱っています。

また、「ライフスタイル倶楽部」というイベントを定期開催しており、家づくりだけではなくさまざまな暮らしに関するイベントを行っています。

お客様から信頼を獲得する

お客様からの信頼を獲得するためには、工務店の表彰や実績を掲載することが必要です。その中でも特に重要なのがお客様の声集めです。

お客様の声集めという観点から見習いたい工務店のホームページを2種類紹介します。

80件以上のお客様からの声を公開:三友工務店

三友工務店 ホームページ

https://www.sanyu-k.jp/

素材、技術、快適性、デザインの4つにこだわりを持つ工務店です。熊本県にしか拠点を持っていない工務店ながら、ホームページ内では豊富な施工実績とお客様の声が掲載されています。

80件以上のお客様の声が掲載されており、施工実績に合わせてどのスタッフが設計したのか、どのようなことにこだわったのかといったことが、お客様へのインタビューと共に紹介されています。

こうした丁寧なお客様の声の紹介を見ることによって、自分ならどのような家をつくってもらいたいか、この工務店はこんなことができるのかといったことをユーザーは容易にイメージできます。

また、スタッフ紹介も写真+実名で細やかに情報を開示していることからも仕事の透明性を感じさせるホームページ、工務店紹介になっています。

お客様の声は動画にする:都田建設

戸田建設 ホームページ

https://www.miyakoda.co.jp/

都田建設は静岡県を中心に注文住宅を建設している工務店です。コンテンツの豊富さもさることながら、動画を上手く活用してホームページ活用をしています。

ユーザーのリテラシーが上がってきて、単にお客様の声を文章として掲載しているだけでは信頼を得られにくくなっています。都田建設ではお客様の声を動画としてYouTubeにアップ、ホームページから閲覧できるようにしています。

こうすることによって、実際の人物が都田建設を選んだ理由や、家づくりで感動したエピソードを話してくれるので、より臨場感と真実味を持ったお客様の声を消費者に伝えられます。

問い合わせを確保する

問い合わせを確保するためにはホームページの中に導線を設置する必要があります。ただし、やりすぎるとくどくなりますし、自然に見せるためにはバリエーションも必要です。問い合わせ導線を参考にしたいホームページを2種類紹介します。

集客用の導線をいたるところに用意:たかはし

たかはし ホームページ

https://www.teic.co.jp/

滋賀県でリフォームを中心にサービスを提供している工務店です。「住まいと人生のクオリティを高める」をモットーに地域に密着したサービスを展開しています。

問い合わせの導線が豊富で、「無料の相談、見積もり(メール)」「ショールーム来店予約」「LINE問い合わせ」「外壁屋根塗装リフォーム無料診断」「もしもし住宅何でも相談ダイヤル」「カタログ請求」「リフォーム相談イベント」などさまざまな見せ方で問い合わせに誘導しています。

もちろん、その他のコンテンツも充実しており、とくにリフォームのメニューは綺麗に整理されています。

オンライン相談会で問い合わせ獲得:あいホーム

あいホーム ホームページ

https://aihome.biz/

宮城県を中心に新築住宅、建売分譲を提供している工務店です。資料請求、来店予約のようなオーソドックスな問い合わせ導線を確保していることもさることながら、ZOOMを活用したオンライン相談会もいち早く実施しました。

オンライン相談会に代表されるように工務店への問い合わせの仕方も時代と共に変化するので、こういった変化にいち早く対応した工務店がユーザーからの問い合わせを獲得できます。

また、スタッフブログも特徴的で、通常の工務店の場合スタッフ全員で一ブログを運営しますが、あいホームの場合はスタッフ1人につき1つのブログが用意されており、お客様が自分の担当スタッフの日常を見て、親近感を抱けるようになっています。

ランディングページ編

ホームページの中に、Web広告から誘導した顧客からの問い合わせを獲得するために特化したランディングページを持っている工務店も存在します。工務店のランディングページの事例を2つ紹介し、ホームページの中でどのように活用すべきなのかを説明します。

コンセプト・誘導先を明確にする:セキスイハイム

ランディングページの例

https://www.sekisuiheim.com/ohisama/

ランディングページのお手本のような構成になっているのが、セキスイハイムのおひさまハイムのページです。

おひさまハイムというコンセプトを掲げ、具体的にどのような家づくりを目指しているのか、どのような施工事例があるのか、展示場でどうすれば見られるのか、といったことを丁寧に解説しています。

また、誘導先も明確でカタログセットを頼みたくなる構成になっています。

住宅のコンセプトが明確で、それに対応する検索キーワードが存在する場合はWeb広告とこういったランディングページを組み合わせた注文住宅の集客も可能です。

単品商品一点突破:アールシーワークス

アールシーワークス LP

https://www.rc-works.co.jp/lp/range/

「ビルトインコンロ」という単品に特化したランディングページで集客しているのがアールシーワークスの事例です。まずは値段の安さを訴求して、そこから商品の性能や安全性、工務店の信頼性などを丁寧に説明する構成になっています。

リフォーム系の工事が得意な工務店で価格メリットを出せるのであれば、単品商品のランディングページを作って、そこにWeb広告で集客、問い合わせを獲得しても良いことがこの事例からわかります。

11の工務店ホームページ事例からわかる ホームページ運営のコツ

工務店が主体的にホームページを更新する

紹介した集客に特徴を持っている工務店のホームページにすべて共通する特徴が、制作会社任せにしていない、適度にホームページを更新するといった点です。

制作会社にホームページを構築してもらって、そのまま放置していても数多くの工務店ホームページに埋もれてしまった問い合わせは発生しません。

メディアやお客様の声を更新したり、世界観を伝えるためにイベントや勉強会を開催、オンライン相談会、VRモデルハウスのような新しい取り組みに挑戦しているからこそ、お客様の興味を惹き問い合わせを獲得できます。

近年は、ホームページ作成の知識がなくても簡単な修正なら工務店だけで完結できるホームページシステムも増えているので、こういったシステムを活用して主体的にホームページ更新をした方が良いです。

SNSも併用して常に最新の情報を伝える

ホームページは更新した方が良いとはいえ、更新には一定の手間がかかります。そのため、日々の情報更新についてはSNSを通じて発信している工務店も数多く存在します。

数あるSNSでも工務店集客に人気のSNSがInstagramです。20〜30代のこれら住宅を建てるであろう消費者がユーザーの中心になっているだけではなく、画像、動画をベースに投稿できるので工務店の施工事例やコーディネートの魅力を伝えやすいSNSです。

新機能も続々と追加されているので、これらの機能を駆使すれば工務店のWebマーケティング戦略の幅は広がります。

広告の活用の必要性

本コンテンツで紹介したホームページの中にはWeb広告を出稿している工務店も存在します。

ただし、基本的にはホームページにWeb広告で人を集める必要はありません。

きちんと作り込みをすれば、自然流入である程度アクセスを集められるようになりますし、Web広告でホームページのトップページに来てもらってもなかなか問い合わせを獲得しにくいからです。

他社事例をもとにホームページを改善する

以上のように参考にすべき他社ホームページの事例について紹介してきました。この他にもその工務店の持つテイストや得意な集客手法によってベンチマークすべき他工務店のホームページは様々です。

ホームページに限ったことではありませんが、工務店集客において他社事例を参考にすることは非常に重要です。気になった工務店はホームページ以外にもSNS、紙の資料、開催しているイベントの種類など色々調査してみると、自工務店の集客を洗練させることにつながります。

ぜひ他社事例を研究することによって集客の上手い工務店になってください。

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